たしかに、銃は引き金を引けばいいだけですもんね。

そうです。銃は、引き金を引けば人を倒せてしまうし、剣より扱いが簡単。

そんな風に簡単に倒せる相手と対面して、アクションでいかにかっこよく見せるか、芝居にしたときにどう感情をのせていけばいいのか……。それが剣を使うときにはなかった悩みで、撮影中は、銃の向きを少しだけ変えてみたり、岡田さんにアドバイスをいただいたりしながら、迫力を出す方法を考えていました。

あとは、距離感がある分、対峙する相手とリズムをあわせるのも難しくて。相手役が岡田さんということもあり、動きが早くて結構苦労しました。(アクション監督の)アランからは「とにかく頑張れ」と言われていました(笑)。

福士さんは以前、「図書館戦争」シリーズの頃も岡田さんと共演されていました。岡田さんは憧れる俳優さんの1人だそうですね。今回は、どのようなやりがありましたか。

以前ほど一緒に撮影時間を過ごせなかったのですが、お芝居のこと、アクションのこと、そして役者としてのこと、わずかな時間でも色々と話させてもらいました。

裏社会と一般社会の人々

“殺し屋”としてのファブルと一般人としての佐藤アキラ。2つの顔を持つ彼が関わる裏社会と一般社会それぞれで、真黒カンパニーとアルバイト先・オクトパスの人々と関わりをもつ。

■真黒カンパニーの人々
柳楽優弥 - ファブルと深く関わる裏社会の人間・小島。出所したばかりのデンジャラスメーカー。
向井理 - ファブルと深く関わる裏社会の人間・砂川。小島とは敵対している。
安田顕 - ファブルと深く関わる裏社会の人間・海老原。義理の人情に厚く、小島を可愛がっている。
井之脇海 - 真黒カンパニー若手社員・黒塩(クロ)。
加藤虎ノ介 - 真黒カンパニー社員であり、砂川の部下・風間。
粟島瑞丸 - 砂川の部下役・松沢。
光石研 - 真黒カンパニー会長・浜田。
■アキラのバイト先、ミサキも務めるオクトパスの人々
佐藤二朗 - アキラの人生初のアルバイト先、デザイン会社・有限会社オクトパスの社長・田高田(たこうだ)。
好井まさお - ファブルが一般人としてアルバイトする有限会社オクトパスのデザイナー・貝沼エツジ。
■その他登場人物
木村了 - フードの相棒・コード。
藤森慎吾(オリエンタルラジオ) - チャラ男の河合ユウキ。
宮川大輔 - お笑い芸人”ジャッカル富岡”。持ちネタは「なんで俺もやね～ん」。
南出凌嘉 - ファブルの幼少期。
六角精児 - ファブルとヨウコの近所のバー「バッファロー(buffalo)」のマスター。
モロ師岡 - 海老原行きつけの鉄板焼き屋「ちっち」の店長。

ストーリー

どんな相手も6秒以内に殺す。“ファブル(寓話)”と呼ばれるその謎の殺し屋(岡田准一)は、裏社会で誰もが「伝説」と恐れる存在だった。しかし、ちょっと仕事をし過ぎた彼に、ボスはある指令を与える。「一年間、一般人として普通に暮らせ。休業中に誰かを殺したら、俺がお前を殺す」ファブルは、佐藤アキラという偽名を使い、相棒のヨウコと共に生まれて初めて一般人として街に溶け込む生活を始める。

インコを飼ったり、バイトしたり…。殺しを封じ、《普通》を満喫し始めた矢先、ファブルの命を狙う裏社会の組織や、ファブルに助けを求める者たちが次々に現れ、事態は思わぬ方向へ急発進する！「絶対に殺してはいけない」指令のもと、絶体絶命のピンチを切り抜け平和に暮らせるのか―？！

主題歌にレディー・ガガの「ボーン・ディス・ウェイ」

映画『ザ・ファブル』の主題歌に起用されたのは、世界的な歌姫、レディー・ガガの代表曲「ボーン・ディス・ウェイ」。“あなたの人生は そのままで素晴らしい”という強いメッセージを放つこの楽曲は、特殊な環境の中で生きるキャラクター達の生き方や作品の世界観にも合致していることから、選抜されたという。なおレディー・ガガが日本映画に楽曲を提供するのは今回が初となる。

【作品概要】
映画『ザ・ファブル』
公開：2019年6月21日(金) 全国公開
原作：南勝久『ザ・ファブル』(講談社「ヤングマガジン」連載)
監督：江口カン
脚本：渡辺雄介
出演：岡田准一、木村文乃、山本美月、福士蒼汰、柳楽優弥、向井理、木村了、井之脇海、藤森慎吾、宮川大輔、佐藤二朗、光石研、安田顕、佐藤浩市、南出凌嘉、好井まさお、加藤虎ノ介、粟島瑞丸、六角精児、モロ師岡
配給：松竹