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アラーキー初のインスタントフィルム個展、代官山 蔦屋書店と中目黒IMPOSSIBLEで同時開催

荒木経惟 20x24 INSTANT FILM

荒木経惟による20×24インチ・インスタントフィルム作品の初の展覧会が2012年8月14日(火)から9月14日(日)まで代官山 蔦屋書店と、東京・中目黒のImpossible Project Spaceで同時開催される。

ポラロイドカメラは荒木の愛機のひとつだが、今回使用されたのは、現像機能が気温や湿度などの環境とともに揺らぎ変幻する、新生インスタントフィルム。ポラロイドがフィルムの生産から撤退した後、機械と職人をひきとり、アナログインスタントフィルムの存続に挑んだ勇士たち生み出したフィルムだ。

2011年暮れ、重量200kgにおよぶ、20x24インチサイズの世界最大のポラロイド社製ヴィンテージインスタントカメラが日本に上陸し、撮影が行われた。フォーカスを結ぶため、フィルム上を流れる現像液の適正量を耳で計測するためなど、複数の職人たちが現場に立ち会った。緊張感あふれる共同作業の中、画像が現れるまで待つこと数分。現像液が乾くまでの間(ときに数ヶ月かかることも)、フィルムは変化し続ける。最終形を見越して、写真家はシャッターを切った。

モデルは、永年にわたる荒木のミューズ、KaoRi。白いブラウスと黒いスカートで現れた清楚なその姿が、1枚1枚、衣裳を脱ぎ捨てるごとに、妖しく艶めき、透明な美しさをまとっていく。

そうして戦場のような撮影現場で産み落とされた作品は、数ヶ月を経て、フィルムに定着した。不思議なことに、作品の表情には、いっさいの変化が見られなかったという。

ちいさな偶然と必然が充満し絡み合い、時の経過が織り込まれて、生成された作品たちは、まさに奇跡。荒木の人生そのものが写真と同化し、脈打つように作品が生み放たれた。

写真は私である。
写真は被写体と時間がつくるもの。
空間を撮ってるんじゃない、時を撮っている。時をフレーミングしているんだ。

荒木経惟

Impossible Project Spaceでは、2011年6月に台北で開催され大成功をおさめた、荒木経惟「遺影 BLACK FRAME」から主要な作品を紹介。本展と同時に、20x24インチフィルムと同寸サイズの作品集(限定版・作家サイン入り)も刊行される。

【イベント概要】
荒木経惟 20x24 INSTANT FILM
会期:2012年8月14日(火)~9月14日(日)
会場:
■蔦屋書店代官山1Fギャラリースペース
住所:東京都渋谷区猿楽町17-5
■Impossible Project Space
住所:東京都目黒区青葉台1-20-5 OAK BLD 2F
※2箇所同時開催予定

Photos(3枚)

アラーキー初のインスタントフィルム個展、代官山 蔦屋書店と中目黒IMPOSSIBLEで同時開催|写真1 アラーキー初のインスタントフィルム個展、代官山 蔦屋書店と中目黒IMPOSSIBLEで同時開催|写真2 アラーキー初のインスタントフィルム個展、代官山 蔦屋書店と中目黒IMPOSSIBLEで同時開催|写真3

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