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映画『ワンダー 君は太陽』ジェイコブ・トレンブレイ出演、“人と違う顔”の少年と“個性”を描く

映画『ワンダー 君は太陽』が、2018年6月15日(金)よりTOHOシネマズ 日比谷ほか全国の劇場にて公開される。

“特別な顔”を持つ少年を軸に個性の尊重の大切さを描く

ジェイコブ・トレンブレイ インタビュー|写真1

原作は、本国アメリカのNYタイムズ・ベストセラーリスト第1位を獲得し、全世界で発行部数800万部を記録したベストセラー小説『ワンダー』。中身は普通でも、外見に生まれつきの障がいを抱える男の子・オギーを主人公に、初めて学校という“社会”に出ることで生まれた差別を乗り越えていく様子を、オギーの視点だけでなく、彼を取り囲む人々の視点からも描いた多角的な物語が展開される。人と違った個性を"受け入れてもらう側"、"受け入れる側"両者の心の葛藤と変化を感じられる作品だ。

あらすじ

ジェイコブ・トレンブレイ インタビュー|写真5

オーガストこと”オギー”は普通の10歳の男の子。ただし、“顔”以外は...。生まれつき人と違う顔をもつ少年・オギー(ジェイコブ・トレンブレイ)は、幼い頃から母イザベル(ジュリア・ロバーツ)と自宅学習をしてきたが、小学校5年生になる時に初めて学校へ通うことになる。クラスメイトと仲良くなりたいというオギーの思いとは裏腹に、その外見からじろじろ見られたり避けられたりするが、彼の行動によって同級生たちが徐々に変わっていく...。

また、母親のイザベル役には映画『プリティ・ウーマン』や『白雪姫と鏡の女王』の名女優ジュリア・ロバーツ、父親・ネート役には『ミッドナイト・イン・パリ』や『ズーランダー2』のオーウェン・ウィルソンと、実力派俳優が脇を固める。

『ウォールフラワー』のスティーブン・チョボスキーが監督・脚本

監督・脚本を務めたのは、『ウォールフラワー』(12)で思春期の青年の揺れ動く心情を繊細なタッチで描いたスティーブン・チョボスキー。また、実写化にあたって、2017年に大ヒットを記録したエマ・ワトソン主演映画『美女と野獣』の製作スタッフが集結している。

日本公開に先駆け、監督のスティーブン・チョボスキーに、実写化で伝えたかったメッセージや製作に対するこだわりについて話を聞くことができた。

ジェイコブ・トレンブレイ インタビュー|写真15

Q. 原作小説「ワンダー」を読んだ感想を聞かせてください。

親の視点から見て、小説「ワンダー」は世界を良くすることができる作品だと感じました。きっと歴史に残る名作になると思いました。特に私自身、息子が生まれたタイミングだったので、親として心に訴えかけられるものがありました。

実は脚本・監督を引き受けた理由も、生まれたばかりの息子、そして姉である娘、この2人が旅立っていく世界をより良いものにしたいという個人的な感情によるところが大きいのです。

Q.原作を読んだ時に感じた”ここが面白い”というポイントを教えてください。

ストーリーがオギーの視点から姉のヴィアの視点に変わった瞬間。人の偏見、先入観に光を当てるのに、これほどいいやり方はないと思いました。

私たちがキャラクターについて思い込んでいたことは実は違ったんだ、と読む人に気づかせてくれる。他人に共感し、おもいやりを持つことの大切さを改めて感じさせてくれる小説です。

ジェイコブ・トレンブレイ インタビュー|写真8

Q.映画化した『ワンダー 君は太陽』を通して最も伝えたかったメッセージは何でしょうか。

“本当の自分でいることで、人は変われる”ということです。初めは学校に行くのを嫌がっていたオギーも、周囲に同調してオギーをいじめる友達たちも、心の中では変わりたいと強く思っている。人と違った個性を"受け入れてもらう側"、そして"受け入れる側"、両者が徐々に本当の自分を表に出すことができるようになれば、人は自然と変わっていくもの。

自分に嘘をつかずにいれば、人は変われるし、周囲の人を変えていける。私は間違いなくそう信じていますし、それが観客、そして自分の子供に伝えたいメッセージです。

Q.その想いは製作にも影響を与えましたか。

もちろん。作品製作を進める上で、映画に関わる全ての人が、本来の自分でいられるように敬意を払うことをいつも大切にしています。たとえば観客には、キャラクターと同じ気持ちを感じてもらえるよう、キャラクターと同じ道のりに招待します。見る人の涙を誘うような、操るようなことは一切したくないのです。もちろんその気持ちは、俳優、原作者、そしてモデルとなった障がいを持つ子供たちに対しても同じです。

ジェイコブ・トレンブレイ インタビュー|写真9

Q.過去に自身の小説「ウォールフラワー」を実写化している。その経験を、製作にどのように活かしましたか。

実写化映画には原作者・監督・脚本家という3者が存在していて、それぞれに役割があります。原作者は、その物語のインスピレーションから、世界観、ディテールまで、全て知っている存在。脚本家と監督は、それを十分に解釈して、作品に反映しなければならない。

過去に自身の小説を実写化した経験からその関係性を学び、今回は原作者のR・J・パラシオを作品作りのパートナーにしなければいけないと考えていました。彼女には、キャスティング、脚本、音楽、カット割りなど、製作やそのためのリサーチについて、多くの協力をしてもらいました。

ジェイコブ・トレンブレイ インタビュー|写真12

Q.どのようなリサーチ行い、製作に反映したのでしょうか。

主人公オギーのモデルとなったトリーチャー・コリンズ症候群の子供たちと実際に触れ合うというリサーチですね。結果わかったのは、子供たちが興味を持っているのは、障がいのことなんかではなく、学校や友情、スター・ウォーズ、それから野球といった楽しいこと。

Qそこからどのように膨らませましたか。

劇中ではトリーチャー・コリンズ症候群に関する要素は極力省き、彼らにとって本当に重要なことを描くことにしたんです。例えば、あなたが特徴的な眼鏡をかけていたとして、会うたびにその眼鏡にばかり言及されたら、飽き飽きしてしまうでしょう?トリーチャー・コリンズ症候群の子供たちも同じなのです。

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