企画展「若江漢字とヨーゼフ・ボイス 撮影されたボイスの記録、そして共振」が、神奈川県立近代美術館 葉山にて、2025年11月15日(土)から2026年2月23日(月・祝)まで開催される。
人間の創造行為を、思考活動や社会運動へと「拡張された芸術概念」として捉え、「アクション」と呼ばれるパフォーマンスや造形作品などを発表した美術家、ヨーゼフ・ボイス。その活動を間近で撮影したことで知られるのが、若江漢字(わかえ かんじ)だ。
1944年神奈川・横須賀に生まれた若江は、1960年代後半より、写真を用いたコンセプチュアルな平面作品などを国内外で発表してきた。若江は1982年、ドイツ・カッセルの国際美術展「ドクメンタ7」の会場で、ボイスのアクションを最前列で見ていたところ、意図せず壇上に上げられ、至近距離から撮影する機会を得ることとなる。以後、若江はボイスの知遇を得て、取材や共同制作を行うようになったのだ。
企画展「若江漢字とヨーゼフ・ボイス 撮影されたボイスの記録、そして共振」では、多くが初公開となるボイスのドキュメント写真を紹介。「ドクメンタ7」の貴重な写真や、1984年のボイスの日本滞在を捉えた記録写真など、ボイスの活動を今に伝える貴重な写真を目にすることができる。
また、本展は、神奈川県立近代美術館では2004年以来となる若江の大規模な展示。《様態(小石)-70》や《水に関する3つの設問(から)》など、初期から新作インスタレーションにいたるまで、若江の代表的な作品を展示するとともに、若江が横須賀に設立したカスヤの森現代美術館が所蔵する、ボイスの作品も展示する。
企画展「若江漢字とヨーゼフ・ボイス 撮影されたボイスの記録、そして共振」
会期:2025年11月15日(土)〜2026年2月23日(月・祝)
会場:神奈川県立近代美術館 葉山
住所:神奈川県三浦郡葉山町一色2208-1
開館時間:9:30〜17:00(入館は16:30まで)
休館日:月曜日(11月24日(月・振)、1月12日(月・祝)、2月23日(月・祝)は開館)
観覧料:一般 1,200円(1,100円)、20歳未満・学生 1,050円(950円)、65歳以上 600円、高校生 100円
※( )内は20名以上の団体料金
※中学生以下、障害者手帳などおよびミライロIDの提示者(介助者原則1名含む)は無料
※ファミリー・コミュニケーションの日(毎月第1日曜日:12月7日、1月4日、2月1日)は、18歳未満の子ども連れの家族は割引料金で観覧可(65歳以上除く)
※本展の観覧券で、同日にかぎり、コレクション展「没後10年 江見絹子 —1962年のヴェネチア・ビエンナーレ出品作品を中心に—」を観覧可
【問い合わせ先】
神奈川県立近代美術館 葉山(代表)
TEL:046-875-2800