大阪の逸翁美術館では、重要文化財《芦引絵》全5巻の特別展示を、2025年12月17日(水)から21日(日)まで行う。
5,500件の美術工芸品を所蔵する逸翁美術館。そのコレクションには16件の重要文化財が含まれており、そのうちのひとつ《芦引絵(あしびきえ)》は、室町時代に流行した「稚児物語」を絵画化した作品だ。
《芦引絵》は、比叡山延暦寺の僧が、東大寺の聡明な少年を見初めるところから始まり、その後のふたりの別離と邂逅を描くもの。室町時代末期、比叡山で5巻からなる《芦引絵》が制作され、それを模写させたという記録が残っているものの、いずれも現存しない。逸翁美術館が所蔵する絵巻は、それらを写して現在に伝える、唯一の作品である。
《芦引絵》は、2020〜2024年度にかけて、修理が行われた。その完遂を記念して、今回、《芦引絵》全5巻を一挙公開する。
修理完成記念特別公開 重要文化財《芦引絵》5巻 全巻展示
会期:2025年12月17日(水)~21日(日)
会場:逸翁美術館
住所:大阪府池田市栄本町12-27
開館時間:10:00〜17:00(入館は16:30まで)
観覧料:無料
【問い合わせ先】
逸翁美術館
TEL:072-751-3865