いしいしんじの小説を原作とするミュージカルアニメーション映画『トリツカレ男』が2025年11月7日(金)に公開決定。主人公の声優をAぇ! groupの佐野晶哉、ヒロインの声優を上白石萌歌が担当する。
何かに夢中になると他のことが一切見えなくなることから、街の人たちに“トリツカレ男”と呼ばれるジュゼッペを主人公に、その恋模様を描く名作小説「トリツカレ男」がアニメ映画化。ミュージカルアニメーションで、心温まるラブストーリーを描き出す。
主人公ジュゼッペ役を演じるのは、Aぇ! groupのメンバーであり、映画『か「」く「」し「」ご「」と「』やミュージカル作品にも出演してきた佐野晶哉。ジュゼッペが高らかに歌い上げるシーンに注目だ。
また、ジュゼッペが恋に落ちる、風船売りのペチカ役は、上白石萌歌が声優を担当。ミュージカル『赤毛のアン』に史上最年少で出演し、「adieu」名義でアーティスト活動も行う他、映画『366日』『パリピ孔明 THE MOVIE』などの映画作品にも出演してきた上白石が、表情豊かなペチカを声で見事に表現している。
また、佐野、上白石が作中で披露するデュエットソングをはじめ、劇中歌をAwesome City Clubのatagiが担当。映画音楽を手がけるのは初となるatagiが、劇中歌5曲と一部劇伴を担当し、物語を彩る。
atagiが手掛けた劇中歌の1つである「ファンファーレ ~恋に浮かれて~」は、無邪気さや高揚感、ワクワクした気持ちを込めた楽曲。ジュゼッペとペチカが共に時を過ごし、仲を深めていく2人の様子が色彩豊かに映し出される。佐野と上白石の、ぴったりと息の合った歌唱にも注目だ。
ジュゼッペ役:佐野晶哉
ジュゼッペにトリツカレた佐野晶哉です。初めて映像を見た時、1枚1枚手書きで描かれた温もり溢れるアニメーションと個性的なキャラクターに釘付けになり、純粋に生きるジュゼッペに勇気をもらいました。劇場を出るといつもの世界がいつもより澄んで見えるような映画です。好奇心を奮い立たせてくる素敵なストーリーと心躍る音楽をぜひ劇場で!この映画にトリツカレてください!
ペチカ役:上白石萌歌
ペチカ役を演じました、上白石萌歌です。いしいしんじさんが20年以上前に紡がれた瑞々しい物語に新たな息吹が吹き込まれ、鮮やかな色彩や歌が加わることでさらに豊かな世界が広がったこの作品に参加させていただけて、とても幸せです。ペチカはさまざまなものを抱え、孤独に生きる女の子。ジュゼッペと出会うことで彼女の凍りついた心がしだいにほどけてゆきます。物事に対しても人に対しても、”好き”という気持ちを混じり気なく心に持つことの素晴らしさを改めて感じました。観終わった後に目に映るものすべてがうつくしく見えるような、そんな作品です。大きなスクリーンでぜひ体感してください!
音楽:atagi(Awesome City Club)
音楽を担当させていただきました、Awesome City Club atagiです。慣れない事もあり不安がありましたが、コンテができ、絵が動き。作品がどんどん立体的になっていく中で、いつしか物語の一員になったように音楽を作る事ができました。作品に導かれるように音楽を作れたという事は、本当に幸せな事でした。出来上がった作品を見て、改めて佐野さんや上白石さんの表現に驚かされました。歌唱もセリフも、随所にまごころを感じました。この映画には、人の営みの面白さ、可愛さ、温かさ、そして力強さが詰まっています。ワクワクして作品をご覧になって頂けたらと思います。
ひとたび何かに夢中になると、ほかのことが目に入らなくなってしまうジュゼッペは、街のみんなから“トリツカレ男”と呼ばれている。三段跳び、探偵、歌……ジュゼッペがとりつかれるものは誰も予想ができないものばかりだ。行き場のないネズミのシエロに話しかけるうちにネズミ語をマスターしたジュゼッペ。昆虫採集に夢中になっていると、公園で風船売りをしているペチカに一目惚れ。今度はペチカに夢中になった。勇気を出してペチカに話しかけたジュゼッペだったが、ペチカの心には悲しみがあった。大好きなペチカのため、相棒のシエロとともに、彼女が抱える心配事を、これまでとりつかれた数々の技を使ってこっそり解決していく。
【詳細】
映画『トリツカレ男』
公開日:2025年11月7日(金)
〈声優キャスト〉
出演:佐野晶哉、上白石萌歌
原作:いしいしんじ「トリツカレ男」(新潮文庫刊)
監督:髙橋渉
脚本:三浦直之
キャラクターデザイン:荒川眞嗣
音楽:atagi(Awesome City Club)
アニメーション制作:シンエイ動画