“舞台＆音楽オタク”のふたりが語る「人生で1番心震えた作品」

おふたりとも“舞台＆音楽オタク”だとか。今までで最も心震えた作品、音楽を教えてください。

高畑：いっぱいあるなあ。

清水：いっぱいありすぎますね…(笑)。

高畑：1つに絞り切れないのでジャンルで言うと、私の人生に最も影響を与えているのはクラシカルなミュージカルだなと思います。

古典的なミュージカルって、“音が良くできすぎている”んです。音1つ1つに意味が込められていて、その感情になったらその音が出るよなという音が、ピンポイントで楽譜に書かれている。そのすごさに圧倒されます。だから、たとえその日、そのミュージカルの世界観に没入できるテンションじゃなくても、その曲を歌えばすぐに感情移入できる。曲に気持ちを持っていってもらえるという点で、クラシックなミュージカルはやはり素晴らしいなと思います。

清水：作品ではないですが、私が人生で1番心震えたのは、高校生の時に初めて行ったアリアナ・グランデのジャパンツアーのライブです。中学生のころからずっとアリアナが大好きだったので、ライブ中は感動しすぎてもう声も出なくて(笑)。ただ遠くから、じっと見つめることしかできませんでした。

高畑：かわいい(笑)。

清水：色んなヒット曲を生み出しているアリアナ、曲を出すたびに新しい姿を見せてくれるアリアナは本当に私の憧れなんです。そんな憧れの人のライブに初めて行けたというのが、今までで1番ぐっときたかもしれないです。

高畑：じゃあ今回の吹替なんて、とんでもなく嬉しいことだね。

清水：とんでもなさすぎて、プレッシャーがすごいです(笑)。

最近観てよかった舞台や、ハマっている音楽はありますか？

高畑：自分の出演作品のことになってしまいますが、「ウェイトレス」という舞台がとても好きです。4年前にも主演を務めさせていただき、今回また再演することになった作品です。

「ウェイトレス」を初めて観劇したのはニューヨーク。曲がとにかくキャッチーで、楽しくて、衝撃を受けたのを今でも覚えています。私、クラシックのミュージカルと同じくらい、ポップスのミュージカルも大好きなんです。

4年前に日本で上演した時も「ああ、曲好きだな」と思いながらやっていたのですが、そこから再演となり、もう1度音楽を聴きなおしてもやっぱり良くて。本当に古くならないし、ずっと聴けちゃいます。

清水：私も「ウェイトレス」大好きです。4年前、高畑さんの舞台を観に行きましたよ(笑)。

高畑：え！やった(笑)。

清水：やっぱり曲がいいですよね！「日本でウェイトレスやらないかな～」と待っていたら、高畑さん主役で上演するというお話を聞いて。情報が出た瞬間にチケットを買いました。

高畑：嬉しい～！

清水さんは、最近お気に入りの音楽などありますか？

清水：歌ではないのですが、最近はクラシック音楽をよく聴いています。音楽の原点ってやっぱりクラシックだなと感じる瞬間がとっても多くて。

高畑：「レ・ミゼラブル」もそうだよね。

清水：まさにそうですね。「レ・ミゼラブル」は今出演中なのですが、基礎は本当にクラシック。クラシックに乗って芝居をする、オペレッタのような感じなんです。

それに気づいてからクラシックにはまり出して、最近はチャイコフスキーの「くるみ割り人形」をずっと流しっぱなしにしています。

「ウィキッド」の“ふたりの魔女”のように、もしも魔法が使えたらどんなことを叶えたいですか？

高畑：英語ペラッペラになりたいです。ついでに中国語も韓国語も、全ての国の言葉が話せるようになりたい(笑)。英語は今勉強しているのですが、1歩1歩という感じで、なかなか難しくて。語学は学びだしたらきりがないと思うので、ぜひ魔法の力を借りたいです。

美依紗ちゃんはニューヨークに留学されて結構話せるようになったとおっしゃっていて、本当にすごいなと…。ポンって海外に移住する、みたいなのもすごく憧れます。

清水：私はなんだろう。魔法が使えたら…世界を平和にしたいです。

高畑：めっちゃいい魔法使いじゃん(笑)。

清水：みんな優しい人になったらいいなって。悪い人がいたらひゅって消して(笑)。ネガティブをなくしたいです。

高畑：あまりにも人格者の魔法で、私の英語ペラペラの夢が恥ずかしくなりました(笑)。

清水：とんでもないです！！(笑)

高畑：いや、確かに美依紗ちゃんの言う通りだなと思って。世界平和が一番いいよ。

【作品詳細】
映画『ウィキッド ふたりの魔女』
公開日：2025年3月7日(金)
監督：ジョン・M・チュウ
脚本：ウィニー・ホルツマン
出演：シンシア・エリヴォ、アリアナ・グランデ、ジョナサン・ベイリー、イーサン・スレイター、ボーウェン・ヤン、ピーター・ディンクレイジ、ミシェル・ヨー、ジェフ・ゴールドブラム
吹替：高畑充希、清水美依紗、海宝直人、田村芽実、入野自由、kemio、ゆりやんレトリィバァ、塩田朋子、大塚芳忠、山寺宏一、武内駿輔

＜あらすじ＞
魔法と幻想の国オズにある＜シズ大学＞で出会った孤独なエルファバと、人気者のリンダ。大学の寮で偶然ルームメイトになり、見た目も性格も、そして魔法の才能もまるで異なるふたりは反発し合うが、互いの本当の姿を知っていくにつれかけがえのない友情を築いていく。ある日、誰もが憧れる偉大なオズの魔法使いに特別な力を見出されたエルファバは、グリンダとともに彼が司るエメラルドシティへ旅立ち、そこでオズに隠され続けていた“ある秘密”を知る。それは、世界を、そしてふたりの運命を永遠に変えてしまうものだった。

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