トム・クルーズ主演の「ミッション：インポッシブル」シリーズ新作映画『ミッション：インポッシブル／ファイナル・レコニング』が、2025年5月23日(金)に公開される。5月17日(土)から22日(木)にかけては、一足早く先行上映を実施。

史上最も危険な任務に挑む「ミッション：インポッシブル」集大成

前作『ミッション：インポッシブル/デッドレコニング』より、“精算“”決着をつける”などいくつもの意味を持つ言葉「レコリング」を引き継ぎ、”ファイナル“と名付けた『ファイナル・レコニング』。「ミッション：インポッシブル」シリーズの集大成にして最高傑作と謳われる今作だが、“ファイナル”が意味するのはシリーズの最後？あるいは、トム・クルーズ演じるイーサン・ハントの最期か…。

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『ミッション：インポッシブル／ファイナル・レコニング』では、『デッドレコニング』のラストで世界の命運を握る特殊な“鍵”を手に入れたイーサンと、その鍵に導かれ、これまでで最も危険な任務に乗り出すイーサンの運命が描かれる。新チームを結成し、世界中の人々の運命をかけた“ミッション”に挑んでいく。

ポム・クレメンティエフ＆グレッグ・ターザン・デイヴィスにインタビュー

今回は、これまでのすべての”ミッション“がつながるという『ミッション：インポッシブル／ファイナル・レコニング』の公開に先駆け、イーサン率いる新チームの一員となったパリス役のポム・クレメンティエフと、ドガ役のグレッグ・ターザン・デイヴィスにインタビュー。5月6日(火・祝)に開催されたジャパンプレミアも記憶に新しいが、その当日に、新たに結成されたチームにまつわる話や、撮影中の思い出、「ミッション：インポッシブル」シリーズの魅力など、貴重な話をたっぷりと伺った。

1966年に始まった「ミッション：インポッシブル」シリーズ。おふたりが初めて「ミッション：インポッシブル」の作品に触れたのはいつですか？

ポム：小さい頃、フランスのアパートで壊れかけのモノクロテレビの小さい画面で第1作目を観たのですが、その時の衝撃が忘れられません。特に、イーサンがCIA本部に侵入した際の有名なワイヤーアクションがとにかくかっこよくて、食い入るように見つめてました。

グレッグ：僕は7歳か8歳の頃、母と一緒に映画館で第2作目を観ました。「超カッコイイ！！」と思ったことを覚えています。クライミングシーンや、ナイフを目ギリギリまで近づけるシーンなどが印象に残っています。「僕もトムのようにスーパーヒーローになって人を助けたい！」と母に言いましたね。

好奇心旺盛なトム・クルーズの人柄を深堀

『ミッション：インポッシブル／デッド・レコニング』にて、シリーズへの初出演を果たしました。出演が決まった際の感想は？

グレッグ：大興奮でした。当然緊張もしました。だってあの「ミッション：インポッシブル」への参加ですから。トムはもちろん、ベンジー役のサイモン・ペッグ、ルーサー役のヴィング・レイムス、イルサ役のレベッカ・ファーガソンという長年「ミッション：インポッシブル」のメンバーとして活躍している俳優たちがいて…こんな素晴らしいチームの一員になれることがただただ嬉しく、チームの一員であることを示すために完璧でありたいと思っていました。でも、トムも監督のクリストファー・マッカリーもすごく安心させてくれたんです。「ただ自分らしくいればいいんだよ」といった感じで。本当にいいチームだと思います。

ポム：私もトムから「自分らしくやればいいんだよ」とアドバイスをもらいました。様々なことを相談したのですが、トムは本当にサポーティブな人なんです。

というと？

ポム：トムは何事に対しても好奇心旺盛なんです。常に、出会った人から何かを学びたいと思っていて、俳優陣にかかわらず、出会った人にひたすら質問するのが好きなんです。「あなたはどういう人で何が好きなの？」って。そして彼のすごいところは、しばらくして再会した時に、どこで会ってどんな話をしたのか、その人の名前まですべて記憶しているんです。人に対する関心が300％くらいある人ですよ。

グレッグ：トムは知識の宝庫。彼自身、学び続けるためにとてもオープンな人だよね。僕は彼のキャリアについても興味があったので、ひたすら質問し続けました。トムは嫌がらずになんでも答えてくれて、「大事なのは一生懸命働くこと、毎日顔を出すこと、自分が関わるプロジェクトに関心を持つこと、自分のことを愛して、観客を第一に考えてストーリーを届けること」という風に教えてくれました。

全員やっかい者な新チーム

話を戻しますが、『ミッション：インポッシブル／ファイナル・レコニング』では、ポムさん演じるパリスとグレッグさん演じるドガが、イーサン率いる新チームに加わりました。新チームは、ひとつの目的のために集まったどこか歪なチーム。チームの特徴や、それぞれのメンバーの役割を教えてください。

グレッグ：チームのみんなも、作中でチームが結成された当初はまだはっきりと各々の役割を分かっていなかったと思います。一見すると、一緒にいるべきではないやっかい者たちの集まりだ。でも、世界を救う必要があるということに全員が同意して、イーサン・ハントという凄腕のスパイを信用している。

ポム：お互いがお互いを補い合ってはじめて成り立つチームですよね。特にパリスの役割は、“リーサル・ウェポン(凶器)”として、瞬時に人を倒していくこと。

グレッグ：もう少し詳しくメンバーの役割について語ると、イーサンはトップレベルの極秘任務についていて、格別の戦術スキルを備えている。パリスは、まるで大砲のようなワル。ヘイリー・アトウェルが演じるグレースは、狡猾で策士なスリの達人。ドガもパリスと同様に機動力に長けていて、自分の能力や役割をしっかりと認識できている。ルーサーは、コンピューターに強く技術面でチームをサポートする。それからベンジーはチームのブレインで、イーサンに振り回されつつもメンバーに何をすべきか的確に指示するオペレーション能力がある。

ポム：要するに、チームワークばっちりです。