東京・虎ノ門の大倉集古館では、企画展「大倉集古館の春 〜新春を寿ぎ、春を待つ〜」を、2024年1月23日(火)から3月24日(日)まで開催する。

吉祥や花鳥風月などをテーマに作品を展示

企画展「大倉集古館の春 〜新春を寿ぎ、春を待つ〜」は、春を迎えることにちなんで、吉祥や花鳥風月などをテーマとした作品を紹介する展覧会だ。大倉集古館が所蔵する絵画や工芸作品などを、全4章構成で展示する。

扇にまつわる作品

第1章では、扇にまつわる作品に着目。先に向かって広がる「末広がり」の形を持つ扇は、徐々に栄えることを意味し、めでたい造形として捉えられてきた。ここでは、宗達派の名品《扇面流図屏風》をはじめ、日本と中国の画家による扇面画を目にすることができる。

龍をモチーフに

第2章では、辰年の2024年にちなんで、龍の造形を紹介。とりわけ注目は、中国の伝統衣装だ。大倉集古館は、近代日本で古代中国の考古品をいち早く収集するばかりでなく、日本では珍しい清時代から中華民国時代にかけての衣装を所蔵している。会場では、龍をあらわした中国の衣装に加えて、龍を描いた江戸時代の絵画などを展示する。

花木図や工芸品も

さらに、雪や梅、桜を描いた絵画作品を取り上げる第3章では、大倉集古館の名品として知られる横山大観筆《夜桜》などを紹介するほか、第4章では吉祥や季節を感じさせる工芸品を展示する。

展覧会概要

企画展「大倉集古館の春 〜新春を寿ぎ、春を待つ〜」
会期：2024年1月23日(火)〜3月24日(日)
会場：大倉集古館
住所：東京都港区虎ノ門2-10-3(オークラ東京前)
開館時間：10:00〜17:00(入館は16:30まで)
休館日：月曜日(祝休日の場合は開館し、翌火曜日に休館)
入館料：一般 1,000円、高校・大学 800円、中学生以下 無料
※同会期中のリピーターは200円引き
※20名以上の団体は各100円引き
※障がい者手帳、被爆者手帳の提示者および同伴者1名は無料
※着物(和装)での来館者は200円引き(割引の併用不可)

【問い合わせ先】
大倉集古館
TEL：03-5575-5711