「TOKYO MER」――オペ室を搭載した大型車両=ER カーで事故や災害現場に駆け付け、自らの危険を顧みず患者のために戦う、都知事直轄の救命医療チームである。彼らの使命はただ一つ…『死者を一人も出さないこと』。
横浜・ランドマークタワーで爆発事故が発生。数千人が逃げ惑う前代未聞の緊急事態に。「待っているだけじゃ、救えない命がある」チーフドクター・喜多見はいち早く現場に向かうべきと主張するが、厚生労働大臣が新設した冷徹なエリート集団「YOKOHAMA MER」の鴨居チーフは「安全な場所で待っていなくては、救える命も救えなくなる」と真逆の信念を激突させる。地上 70 階、取り残された 193 名。爆発は次々と連鎖し、人々に炎が迫る!混乱のなか重傷者が続出するが、炎と煙で救助ヘリは近づけない。まさに絶体絶命の危機…さらに、喜多見と再婚した千晶もビルに取り残されていることが判明。千晶は妊娠後期で、切迫早産のリスクを抱えていた…。絶望的な状況の中、喜多見の脳裏に最愛の妹・涼香を亡くしたかつての悲劇がよぎる――。もう誰も、死なせはしない。
『TOKYO MER~走る緊急救命室~』は、2021年7月期にTBS日曜劇場枠で放送された本格救命医療ドラマ。最終回放送終了後、続編や映画化を期待する声が上がったことから、満を持して映画化へ。都知事直轄の「TOKYO MER」という救命救急医療のプロフェッショナルチームを中心に、緊急事態に飛び込み救助を行う様を描く。