ルイ・ヴィトン(LOUIS VUITTON)の展覧会「ビジョナリー・ジャーニー」が、大阪中之島美術館にて、2025年7月15日(火)から9月17日(水)まで開催される。
「ビジョナリー・ジャーニー」展は、1854年に創業されたルイ・ヴィトンの歴史や日本との関係に焦点を合わせた展覧会だ。会場では、メゾンの卓越したサヴォアフェールや創造性を、日本というレンズを通して紹介する展示空間を展開する。
会場では、メゾンが所蔵するコレクションのなかから選りすぐった、1,000点を超える貴重な歴史的アイテムと、200点を超える日本の伝統工芸品を公開。また、神戸の香雪美術館、パリのギメ東洋美術館やケ・ブランリ美術館などが擁する名品の数々も展示するほか、モノグラム・キャンバスの最初のサンプル、製造工程の一部を実際に見られるスペースも展開する。
展覧会は、ルイ・ヴィトンの旅の真髄を表すトランクが主役の2つのインスタレーション「アトリウム(Atrium)」からスタート。来場者たちを迎える、5階建ての吹き抜けの天井まで伸びる8つの巨大なトランクタワーは、モノグラム・パターンの和紙でできており、ランタンのように優しい光をともす。また、次へ足を運ぶと見えてくる、大きな半球状の構造物は、モノグラム・キャンバスのトランクを138個用いて構成したもので、足を踏み入れれば、没入感ある体験ができる。
メゾンの原点と歴史を深く知るエリアである「アニエール(Asnières)」「原点(Origins)」「冒険(Expeditions)」が、次に続いていく。世界的なメゾンへと成長するまでを歴史的な写真やアーカイヴ映像、アーティストによるドローイングの数々のほか、アイコニックなトランクや、構築的な旅行バッグ「スティーマー・バッグ」などのアーカイヴも公開。「冒険(Expeditions)」エリアでは、探検家や先駆者たちの物語が詰まったトラベルアイテムを紹介していく。
ルイ・ヴィトンと日本の関係性を解説する「ルイ・ヴィトンと日本(Louis Vuitton and Japan)」では、ジャポニズムにインスピレーションを得たメゾンの初期アイテムだけでなく、20年ぶりのコラボレーションで話題をさらった村上隆はじめ、草間彌生、川久保玲、NIGOらとの現代のコラボレーションにいたるまでを展示する。日本ならではの茶道の伝統や「カワイイ」文化を反映したアイテム、メゾンのアンバサダー十三代目市川團十郎白猿のために製作された鏡台用トランクといった稀少なアイテムも目にすることができる。
ルイ・ヴィトンの卓越した技術は、「アトリエ(The workshop)」と「耐久性試験(Testing)」のエリアにて深く知ることができる。特に「アトリエ」では、アーティストでメゾンのアンバサダーでもある平野紫耀の「ツールボックス・トランク」と、大阪生まれのグラフィックデザイナーVERDYの「クーリエ・トランク」に注目だ。魂のこもった職人技のもと製作された2つの特注トランクは、映像などアトリエの舞台裏を紹介するコンテンツとともに公開される。
また、「耐久性試験」のエリアでは、バッグの強度、柔軟性、耐摩耗性をテストする2つの測定器「ルイーズ(Louise)」と「ルイゼット(Louisette)」と用いたライブデモンストレーションを行い、サヴォアフェールの「舞台裏」を紹介する。
稀少なアトリエの創造に出会える「アトリエ『ラレックス』(Atelier Rarex)」の空間では、パリのヴァンドーム広場にあるハイファッション&オーダーメイド専門アトリエの創作にフォーカス。数々の海外セレブリティが着用したクチュール・ピースとともに、浅野忠信や福島リラ、またメゾンのアンバサダー広瀬すずが『遠い山なみの光』で2025年カンヌ映画祭のために着用したドレスなども展示している。
展覧会の最後を飾る展示でもある「コラボレーション(Collaborations)」では、そのタイトル通り、これまでの数々のコラボレーションに目を向ける。2017-18年秋冬メンズコレクションにおけるシュプリームとのコラボレーション、過去数回タッグを組んでいる草間彌生や村上隆とのクリエーションなど、その時々で話題を呼んだアイテム群が、万華鏡のような4つのドームで展示される。
なお、本展は、美術史家・キュレーターのフロランス・ミュラー(Florence Müller)の協力のもとに製作。デザインは、建築家レム・コールハースらによって設立された建築設計事務所「OMA」の重松象平が担当する。
展覧会のギフトショップでは、ここでしか手に入らない限定カードケース「ポルト カルト・マグネット」を販売する。このカードケースは、マグネットを内蔵しており、円形のコイルと磁石「マグセーフ(MagSafe)」を搭載したすべてのiPhoneに取り付けが可能。伝統的な「V」字型にカットされたカードスロットを2つ備え、必要なカードを収納できるため、スマートフォンだけを持って気軽に外出することができる。
カラーは、メンズモデルが鮮やかなグリーンと明るいグレーの2色展開。ウィメンズは、モノグラム×ベージュ、モノグラム×イエロー、モノグラム×オレンジの3色を揃える。
ルイ・ヴィトン「ビジョナリー・ジャーニー」展
会期:2025年7月15日(火)〜9月17日(水)
会場:大阪中之島美術館 5階展示室
住所:大阪府大阪市北区中之島4-3-1
開場時間:10:00〜17:00
※金・土曜日および祝前日は19:00閉場
※入場はいずれも閉場30分前まで
休館日:月曜日(7月21日(月・祝)、8月11日(月・祝)、9月15日(月・祝)は開館)、7月22日(火)
観覧料:一般 2,000円、大学生・専門学校生 1,500円、高校生以下 無料
主なチケット販売場所:大阪中之島美術館チケットサイト、ローソンチケット、ローソン・ミニストップ各店舗(Lコード:59861)
※日時指定制
※チケットは、6月30日(月)10:00より発売
※障がい者手帳などの所持者および介護者1名は観覧料の半額(要証明)。来館当日、2階のチケットカウンターにて申請(事前予約不要)
◾️限定アイテム「ポルト カルト・マグネット」
価格:58,300円
カラー:グレー、グリーン、モノグラム×ベージュ、モノグラム×イエロー、モノグラム×オレンジ
サイズ:幅6.5×高さ9.5×奥行き0.5cm
【問い合わせ先】
・大阪市総合コールセンター(なにわコール)
TEL:06-4301-7285(受付時間 8:00〜21:00 / 年中無休)
・ルイ・ヴィトン クライアントサービス
TEL:0120-00-1854