ダックスは1894年に創立したイギリスのブランド。
1894年シメオン・シンプソン(Simeon Simpson)がロンドンに仕立屋を創業。これが後のブランドネームとなる、DAKSの起源。1910年~30年代にかけて工場を拡大、高品質な紳士服の分野での地位を確立する。33年、シメオン・シンプソンの愛称である「DADDY」と「SLACKS」を組み合わせてブランド「DAKS」をスタート。翌年には婦人服のコレクションも発表。
50年代にはイギリス王室御用達ブランドとなる。70年代には今ではDAKSブランドのトレードマークとなるハウスチェックが考案される。これは贅沢な繊維を用いてつくられ、キャメルとビキューナに黒を加えて構成された。90年、三共生興がDAKSを買収。
メンズウェア、レディースウェア以外にも展開を広げ、現在は、ゴルフウェア、子供服や、時計、財布、バッグ、ジュエリー、ボールペン、名刺入れなどのアクセサリー関連製品も展開している。
2000年、クリエイティヴ・ディレクターにティモシー エベレストが就任し、2002A/Wシーズンから、エベレストがデザインを手がけるライン「ダックスイーワン(DAKS E1)」をスタート。
2007年、ジャイルズ・ディーコンを向かえて、レディースウェアの高級ラインである「Daks by Giles Deacon」をスタート。3シーズンが過ぎた、2008年、ディーコンがデザイナーを退任。
2009年、フィリッポ・スクフィーがDAKSのクリエイティブ・ダイレクターに就任。以来、DAKSの紳士服・婦人服コレクション他、アクセサリーなどフル ラインを監修している。
2010年2月には、彼のディレクションのもと、ブランドの原点であるロンドンコレクションで初めてとなる2010AWコレクションを発表し、今でも継続してロンドンファッションウィークに参加している。
2020年春夏、次世代に向けたカジュアルライン「ダックス テン(DAKS 10)」のメンズラインがスタート。ライン名は、英国ボンドストリートの旗艦店の住所 “10 Old Bond Street” から名付けられた。
2021年春夏、「ダックス テン(DAKS 10)」のレディースラインが誕生。デビューコレクションでは、1970年代の音楽に対する姿勢やエネルギーに注目し、ミュージックフェスティバル・グラストンベリーから着想を得たアイテムを展開する。