企画展「ミュシャとおとぎの国の姫君たち」が、大阪の堺 アルフォンス・ミュシャ館にて、2022年8月6日(土)から11月27日(日)まで開催される。

ミュシャ作品に見る“物語とその人物像”

企画展「ミュシャとおとぎの国の姫君たち」は、物語とその人物像に着目してアルフォンス・ミュシャの作品を紹介する展覧会だ。ミュシャが物語世界と登場人物のイメージをどのように表現し、読者や鑑賞者に伝えようとしたのかを探ってゆく。

ミュシャは、本のなかに登場するキャラクターの魅力を、平面的な装飾効果と、その心情に迫るような写実的な描写によって表現している。一方、歴史画にも強い関心を抱いていたミュシャは、壁画や油彩画においても、神話や伝説、物語のワンシーンを描くことを試みている。さらにミュシャの名を広く知らしめた舞台ポスターでは、主役の人物像ばかりでなく、それを演じる女優の個性にも迫っている。

本展では、ミュシャが描いた物語からさまざまな運命をたどる“姫君”たちを、7つのテーマで紹介。1900年パリ万博に際してボスニアの歴史物語を描きだしたボスニア・ヘルツェゴビナ館の壁画を、貴重な下絵を中心に再現展示するとともに、ミュシャが全ページに挿絵を添えた冒険と悲恋の物語『トリポリの姫君イルゼ』も一挙公開、さらに作品制作にまつわるストーリーも交えつつ、物語とその人物像に迫るミュシャの表現をひもとく。

展覧会概要

企画展「ミュシャとおとぎの国の姫君たち」
会期：2022年8月6日(土)〜11月27日(日)
［前期 8月6日(土)〜10月2日(日) / 後期 10月6日(木)〜11月27日(日)］
会場：堺 アルフォンス・ミュシャ館(堺市立文化館)
住所：大阪府堺市堺区田出井町1-2-200 ベルマージュ堺弐番館
開館時間：9:30〜17:15(入館は16:30まで)
休館日：月曜日(休日の場合は開館)、休日の翌日(8月12日(金)、9月20日(火)、10月11日(火)、 11月4日(金)・24日(木))、展示替臨時休館日(10月4日(火)・5日(水))
観覧料：一般 510円(410円)、高校・大学生 310円(250円)、小・中学生 100円(80円)
※( )は20人以上100人未満の団体料金

【問い合わせ先】
堺 アルフォンス・ミュシャ館
TEL：072-222-7227