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バカリズムにインタビュー「笑わせる以外の欲求はない」芸人による“笑ってもらう”ための映画脚本作り

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多数のレギュラー番組を抱え、人気TV番組からも引っ張りだこの芸人・バカリズム。コント、トークライブなど精力的にお笑い芸人として活動しながらも、近年はドラマ・映画脚本も手掛け、自身が主演を務めた映画『架空OL日記』では向田邦子賞を受賞。2021年5月には、バカリズム脚本の最新作『地獄の花園』の公開も控えている。

そんなバカリズムは、どんなことを今考えているのか?脚本、コントなどものづくりに関して、インタビューを行った。

芸人なので、笑わせる以外の欲求はない

Q:脚本された作品の映画化が続いていますね。どんなメッセージを込めて作品作りを行っていますか。

僕はお笑い芸人なので、(僕の作品を観て)笑って欲しいだけ。なんなら劇場でずっと突っ込みながら観て欲しいですし、上映中ただ楽しく観てもらえれば、見終わった後に何も残らなくていいと思っています。

僕は芸人である以外なんでもない。なので笑って貰うこと以外の欲求がないんです。

作品にメッセージを込めるとは、自分の思想に圧倒的な自信があるということだと思うんです。たくさんの人を集めて「こういうことなんだぞ」って自分の思想を伝えるわけですから。僕には、そういう気持ちは一切ないです。自分なんかが世の中に訴えかけるなんておこがましい。泣かせたい、感動させたいって気持ちや、こちらから何か伝えたいと思って書いていることは基本的にありません。

映画『地獄の花園』より
映画『地獄の花園』より
©2021『地獄の花園』製作委員会

Q:最新作の映画『地獄の花園』では友情などのテーマを感じられたのですが…。

友情に関するメッセージは何もないですね。なんてばかなことを大人たちがやっているんだ、馬鹿馬鹿しいって思って、何も心に刺さるものなってないでしょう(笑)。友情や仲間同士の結束も、笑いにおける“ふり“でしかない。僕にとっては、脚本もお笑いのネタと同じ。まず笑わせたい。後はそのための材料でしかないんです。

もちろん、作品の中でここに笑いをもってくるというのは考えてはいて、『地獄の花園』だと、どんどんボケがエスカレートしていくように段階的な笑いを考えています。

一番ギャップがあって面白いのが“OLのストーリー”

映画『架空OL日記』より
映画『架空OL日記』より
©2020「架空OL日記」製作委員会

Q:前作の『架空OL日記』、最新作の『地獄の花園』ともにOLさんが主人公。OLまたは女性社会に何か特別な感情をお持ちなんですか。

(笑)。勘違いされそうなんですけど、OLさんに対しても、女性の社会に対しても、全然何も思っていないですよ。一番ギャップがあって面白いものは…と考えたときに出てきたアイデアなので、本当にたまたま。

『架空OL日記』は、僕が(自分以外の誰かに)なりすまして日記をつけるというところから始まっていますが、一番ギャップがあってくだらなく書けそうなのが、OLさんだったというだけ。本当に興味があって、色々知っていたら、「あれもいれなきゃ、これもいれなきゃっ」ってなってこんな無責任に書けなかったと思います。

映画『地獄の花園』より
映画『地獄の花園』より
©2021『地獄の花園』製作委員会

Q:では『地獄の花園』はどのように始まったんですか?

「女の子のヤンキー映画を作りませんか?」とオファーをいただいたところから始まりました。そのときは、高校生のヤンキーの話という設定で、それだとありがちな感じになるなあ、もっとばかばかしいものをやりたいなあと思って。

ヤンキーから一番かけ離れているものって何だろうって考えたときに、OLさんたちが殴り合っていたら面白そうだと。

というのも、OLさんって聞くと、制服を着て楽しそうにしていて、平和な感じで…誰もが同じイメージを湧きやすい。そんなOLさんが派閥争いをしたらギャップがあるんじゃなかと思い、「学生じゃなくて社会人のヤンキーの話にしてはどうですか」と提案させていただきました。

Q:そういったネタはいつ考えているんですか。

パソコンの前でゼロから考え始めます。映画、ドラマの脚本にしても、コントのネタ作りも全く同じ作り方で、パソコンと向き合って日常を何となく振り返るところからはじめる。

といっても、日頃は極力考えたくないので、日常の中でネタ拾いをし続けることはしません。自分が楽しかったことやつらかったこと、特別な思いがあったことなどを思い返してみて、「あのときこんなことあったよな」って振り返る中で、そこをネタにできないかって考えていきます。

お笑い芸人はギャンブル性が高い職業

映画『架空OL日記』より
映画『架空OL日記』より
©2020「架空OL日記」製作委員会

Q:脚本とコントのネタ作りの違いはありますか。

僕は、2時間の映画を作るよりも、5分の爆笑ネタを作る方がしんどさを感じます。

映画作りは分業制ですし、脚本は作品の中での1つのパーツでしかない。自分が書いたものをプロが演じて、プロが照らして、プロが録音して、プロが撮る。脚本が完成した後は、お任せできるので、責任も分散されますし、気持ち的に楽です。

映画『架空OL日記』より
映画『架空OL日記』より
©2020「架空OL日記」製作委員会

ただ僕がネタをやると、全て僕一人の責任。5分のネタをやるということは、5分間爆笑を取り続けなくてはいけないということですから、相当プレッシャーを感じます。もちろん劇場で笑い声が起こったりするでしょうけど、ドラマや映画だと、はっきりそれが画面には出ないじゃないですか。

でも、お笑いって笑い声が起きているかどうかまでも画面にさらされる。笑うかどうかわからない人を笑わせる現象を作るところまでが、僕らお笑い芸人の役目なんで。その舞台に立ってみなきゃわからない、だいぶギャンブル性が高い職業。そういう意味では、お笑いの方が大変だと思います。

もちろん、脚本には別の大変さがありますけど、例えば2時間いただいたら、2時間“笑いのチャンス”があるということ。それに演じる方たちの演技力でより面白くなったりするので、本当に助かるなって思っています。

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