新商業施設・東急プラザ原宿「ハラカド」が、表参道と明治通りが交差する神宮前交差点に2024年春に開業。同時に、対面に位置する東急プラザ表参道原宿は、東急プラザ表参道原宿「オモカド」に改称する。
1960年代、原宿・神宮前交差点にあった「原宿セントラルアパート」。この場所は、当時を代表する様々なトップクリエイターたちがに集う文化創造の拠点だった。
東急不動産と神六再開発が手掛ける「神宮前六丁目地区第一種市街地再開発事業」としてオープンする東急プラザ原宿「ハラカド」は、かつての「原宿セントラルアパート」の文化を継承し、さらに発展させていく新しい商業施設だ。表参道と明治通りが交差する神宮前交差点の南西角に位置し、向かいのラフォーレ原宿や斜め向かいの東急プラザ表参道原宿と肩を並べ、原宿・表参道エリアにおける新たなランドマークとして文化発信拠点となることを目指す。
東急プラザ原宿「ハラカド」は、地上9階、地下3階建て。施設に集うクリエイターや企業によって構成・運営されるクリエイティブコミュニティ「ハラカド町内会」を設立し、新しい文化を創造・発信していく。
地下1階には、昭和8年から90年続く高円寺の老舗銭湯・小杉湯が、銭湯「小杉湯原宿(仮称)」を開業予定。銭湯ブームの立役者でもある小杉湯が神宮前交差点に“街の銭湯”を作る。
2階の共有スペースには、様々な文化を発信してきた雑誌を新旧交えて集めたフリースペース「COVER」が誕生。期間ごとに、特定のテーマについてフィーチャーした雑誌を紹介する。出版社からの提供および一般からの寄贈で集まった3,000冊以上の雑誌を誇るのも魅力的。空間は3階にまで展開し、何度でも訪れたくなる“たまり場”を創出する。
3階は、アートディレクターで映画監督の千原徹也が中心となったクリエイターズマーケットフロア。クリエイター自身が“新しい”をテーマに厳選した商品を来館者に直接届け、創造と消費が循環する場となる。
会員制のクリエイティブラウンジ「BABY The Coffee Brew Club」をフロアの中心に、ジャンルレスなアート展示や販売などを行うアートギャラリー「匿名希望画廊」、銘菓「うなぎパイ」で知られる春華堂が手掛けるカフェ「HOW’z(仮称)」などがオープンする。
5階と6階は約20店舗が集結する飲食フロア/フードコート。「sio」オーナーシェフの鳥羽周作がプロデュースする新時代のファミリーレストラン「FAMiRES」も出店する。「FAMiRES」では、ファミリーを「仲間」と捉え、施設内外での店舗を横断した企画を展開していく。
外装・屋上デザインは、建築家・平田晃久が担当。東急プラザ原宿「ハラカド」では、「KNIT DESIGN(まちを編む)」をコンセプトに、表参道のケヤキ並木や緑豊かな神宮の森や洗練された表参道の街並みが共存する新しい都市を表現する。