『シュガーマン 奇跡に愛された男』
(C)Canfield Pictures / The Documentary Company 2012

世界中の映画賞にて44ノミネート、29受賞、最近では第85回アカデミー賞®長編ドキュメンタリー賞を受賞して話題を集める「シュガーマン 奇跡に愛された男」が2013年3月16日(土)より角川シネマ有楽町ほかに全国で順次公開される。

｢シュガーマン｣は、1960年代後期にアメリカでデビューし、遠い南アフリカで爆発的にヒットしたミュージシャン、ロドリゲスの謎に包まれた運命、生涯を二人のファンがたどっていくドキュメンタリー映画。

アメリカでは、2012年7月に封切られた際、公開したのは全米でたったの3館だった。それが口コミで評判が広がり、その後、公開館数はなんと50倍の150館にまで急増。上映日数も23週という超ロングランを記録し、ドキュメンタリー映画としては異例の大ヒットとなった。日本にも、その口コミは広がり、アカデミー賞の受賞報道や、「奇跡体験！アンビリバボー」での特集などが反響を呼び、日本版サウンドトラックは公開前にも関わらず盛況、公開前にも関わらず、ロドリゲスの楽曲が日本版Amazon.jpで一時期1～4位を独占した。

「シュガーマン」とは麻薬の売人について歌ったロドリゲスのアルバム「Cold Fact」に収録された曲名のこと。ロドリゲスは、大物プロデューサーの目にとまり、デビューを飾るが、商業的には大失敗。世の多くのミュージシャンと同じく、誰の記憶にも残らず、跡形もなく消え去った。

ところが、音源は海を越え、南アフリカに渡る。「シュガーマン」の歌詞は当時の反アパルトヘイトの機運が盛上がる南アフリカの地で、若者達の胸に突き刺さり、反権力を象徴的な曲、1つのムーブメントとなったのだ。その後20年にわたって広い世代に支持され、南アフリカではローリング・ストーンズやビートルズに並ぶほど誰もが知るアルバムになっていた。しかし彼の音楽は同時代のアメリカで無視され、誰も彼の「その後」を知らない。映画では、「自殺した」という都市伝説化されたロドリゲスの真相を突き止めていく。音楽の共鳴力に心打たれ、人生に起こる本当の奇跡に出会う、珠玉のドキュメンタリーだ。

満を持しての日本公開、各地でシュガーマン旋風が各地で吹き荒れそうだ。

【作品情報】
シュガーマン 奇跡に愛された男
原題：Searching for Sugar man
公開:2013年3月16日(土)より角川シネマ有楽町ほか全国順次ロードショー
監督:マリク・ベンジェル―ル
URL:http://www.sugarman.jp/
オリジナルサウンドトラック：ソニー・ミュージックジャパン インターナショナル
© Canfield Pictures / The Documentary Company 2012