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箱根・ポーラ美術館「モネとマティス─もうひとつの楽園」展 - “楽園”としての庭&室内を描いた油彩画

展覧会「モネとマティス─もうひとつの楽園」が、箱根のポーラ美術館にて、2020年4月23日(木)から11月3日(火・祝)まで開催される。

現実の“楽園”を求めて

クロード・モネ《睡蓮の池》1899年 ポーラ美術館
クロード・モネ《睡蓮の池》1899年 ポーラ美術館

“楽園”への憧れ──急速な近代化やたび重なる戦争などにより社会の混乱が続いた19世紀から20世紀、美術や文学は“ここではないどこか”を追い求めようとした。そしてこの時代を代表する画家、モネとマティスにとって、その楽園とは“庭”や“室内”であった。

アンリ・マティス《リュート》1943年 ポーラ美術館
アンリ・マティス《リュート》1943年 ポーラ美術館

「モネとマティス─もうひとつの楽園」では、パリ郊外ジヴェルニーの睡蓮の池を繰り返し描いたクロード・モネと、アトリエを調度やテキスタイルで装飾して室内画を制作したアンリ・マティスに着目。約90点の作品を通して、彼ら2人がいかにして現実に“楽園”を生みだし、作品へと昇華したかをひもとく。

モネ──光ゆらめく“庭”

クロード・モネ《藤》1919-1920年 マルモッタン・モネ美術館蔵
Musée Marmottan Monet, Paris
クロード・モネ《藤》1919-1920年 マルモッタン・モネ美術館蔵
Musée Marmottan Monet, Paris
©Musée Marmottan Monet, Paris, France/Bridgeman Images

パリの風景画のみならずフランス各地での戸外制作を行っていたモネ。しかし19世紀後半、近代化が進むパリを離れて郊外のジヴェルニーへと移り住み、庭の造成をする。光の織りなす繊細なニュアンスを描きわけるモネにとって、自ら手を加えることのできる庭とは、自然の些細な変化にも対応できる理想的な環境であったのだ。

クロード・モネ《睡蓮》1907年 サン=テティエンヌ・メトロポール近現代美術館
Musée d’Art Moderne et Contemporain de Saint-Étienne Métropole
クロード・モネ《睡蓮》1907年 サン=テティエンヌ・メトロポール近現代美術館
Musée d’Art Moderne et Contemporain de Saint-Étienne Métropole
©Yves Bresson / Musée d’Art Moderne et Contemporain de Saint-Étienne Métropole

本展では、この庭という地上の“楽園”でモネが描いた《睡蓮の池》や《藤》などの油彩画を展示する。さらに、水面に映る光の揺らめきまでも捉えた〈睡蓮〉連作を一挙に紹介。円形の画面を特徴とする静謐な作品や、激しく自由な筆致と鮮やかな色彩で描かれた後年の作品を目にすることができる。

マティス──舞台としての“室内”

アンリ・マティス《トルコの椅子にもたれるオダリスク》1928年 パリ市立近代美術館
Musée d’Art Moderne de la Ville de Paris
アンリ・マティス《トルコの椅子にもたれるオダリスク》1928年 パリ市立近代美術館
Musée d’Art Moderne de la Ville de Paris
© Musée d’Art Moderne/Roger-Viollet

一方マティスは、当時の植民地主義を背景に異国趣味あふれる油彩画を制作。1921年以降は南仏ニースにアトリエを構え、調度やテキスタイルにより装飾し、さながら舞台のように創りあげた空間で室内画を手がけた。会場では、鮮やかな色彩で装飾的に構築された《リュート》や、異国風の装束をまとった女性を描いた《トルコの椅子にもたれるオダリスク》など、重層的な室内空間をもつ作品の数々を楽しめる。

アンリ・マティス《立つオダリスクと火鉢》1929年 ピエール・アンド・タナ・マティス財団コレクション蔵
The Pierre and Tana Matisse Foundation Collection, New York
アンリ・マティス《立つオダリスクと火鉢》1929年 ピエール・アンド・タナ・マティス財団コレクション蔵
The Pierre and Tana Matisse Foundation Collection, New York
©Chris Burke Studio, NY

国内コレクションが少ないだけに、普段目にする機会の少ないマティス。日本では約10年ぶりの大規模展となる本展では、そうしたマティスの油彩画約30点のみならず、晩年に手がけた切り絵による挿絵本やシルクスクリーン《オセアニア》なども紹介する。

展覧会概要

展覧会「モネとマティス─もうひとつの楽園」
会期:2020年4月23日(木)~11月3日(火・祝) 会期中無休 ※展示替えあり
場所:ポーラ美術館
住所:神奈川県足柄下郡箱根町仙石原小塚山1285
TEL:0460-84-2111
開館時間:9:00~17:00(入館は16:30まで)
料金:大人 1,800(1,500)円、シニア(65歳以上) 1,600(1,500)円、大学・高校生 1,300(1,100)円、障害者手帳持参者および付添者(1名まで) 1,000円、中学生以下 無料
※( )内は15名以上の団体料金
※シニア割引、障害者手帳持参割引は、ほかの割引との併用は不可
※価格はすべて税込み

Photos(12枚)

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