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坂口健太郎 インタビュー|写真3

■知念さんからは、どのような言葉があったのでしょうか。

坂口:知念さんが現場にいらしたとき、「医者ならではの感覚かもしれないけど、手術をして、曲がりなりにも助けたというのは、とても大きいことで、自分にとってただの患者さんではない、近い存在になりうる」ということを話されていました。

瞳を守りたいという想いが強くなる、速水の感情の変化を考えた時、どうしても腑に落ちない部分があった僕にとって、この言葉は大きかったですね。知念さんだけの感覚かもしれませんが、瞳へのベクトルがどうしてこんな風に変わったのか、手術をしたくないとさえ考えていた速水がこれほどまでに瞳に感情を向ける理由はなんなのか、という疑問を解消してくれました。

坂口健太郎 インタビュー|写真9

■永野さん演じる瞳は、坂口さん演じる速水に助けられるだけではない頼もしさもありつつ、何となく謎めいたキャラクターですね。

永野:はい。私の演じた瞳は、純粋な顔をしながらも、どこか謎を秘めた女の子。色んな顔を持っているような雰囲気を出せたらなと思っていました。

そのために、“瞳の今”をずっと考えていました。ストーリーをすべて知った上で、どんな風に演じれば“瞳の今”が謎解きの伏線になるかを。

いろんな顔を持っていても、同じ人間なわけだから、芯の部分を変えてはいけない中で、瞳の本当の感情を探っていました。

坂口:瞳は、より多角的に人物像を見ないといけない役だろうなと、永野さんが演じているのを見て、僕も感じていました。

坂口健太郎 インタビュー|写真10

■坂口さんは、速水を演じる上で、他にはない難しさを感じたことは?

坂口:違和感を持たれないよう、シーンを成立させることですね。

■シーンを成立させること、とは具体的にどのようなことですか?

坂口:台本を読んで事前に予想していたことと違うケースがあったり、逆に整合性が取れたりするのが『仮面病棟』の撮影でした。それゆえに言葉や動き、そして物語に散りばめられている伏線が本当に違和感なく繋がっていくのかと思う部分があって。

どうして田所院長がこの言葉を発したのだろう?とか、なぜ速水はこう動くのだろう?とか。映像で繋げていったら違和感がないのかもしれないのですが、演じているときは、どうしても手探りな部分がありました。とにかく見てくださる方たちに違和感を持たれないためのシーンを成立させようと意識しました。

永野:瞳は、謎が多い分、2面性のようなものがあります。坂口さんの「シーンを成立させること」という言葉を借りるなら、2面性がある中で、今のシーンを成立させるにはどの感情が瞳にとって正しいものなのか、を考えることが多かったですね。

坂口健太郎 インタビュー|写真2

■“違和感ないシーンの成立”に拘るのは、『仮面病棟』が観客と一緒に謎を解いていくようなミステリーだからでしょうか?

坂口:もちろんそうですが、『仮面病棟』という作品について最初に感じたスピード感や臨場感を失いたくなかったというのが1番かもしれません。“ノンストップ”の部分ですね。映像化する上で難しいことではありましたが、それが『仮面病棟』の面白さですから。

坂口健太郎 インタビュー|写真14

■最後に、『仮面病棟』は、『俺物語!!』以来、久しぶりの共演となりました。約5年ぶりの共演は、いかがでしたか?

永野:5年間まったく会ってなかったわけではなかったので、これといって変化もなく……あ、私は成人しました!(笑)

坂口:そうだ!成人しました!(笑)。

というのは冗談で……、永野さんは年齢だけの変化ではなかったと思います。僕が変わったねって言うのも変かもしれませんが、現場を一緒につくる中で、永野さんの頼もしさが上澄みされていて、僕も安心感を持って臨めました。今回の撮影は病院に籠りきりでの撮影だったので、正直カオスな感じもあって…(苦笑)。だから、時には「このシーン大変だね」とちょっとした愚痴もこぼし合える永野さんとの共演でよかったです。

永野:そんな風におっしゃってもらえて嬉しいです。私も、今回の撮影は本当に大変だったので、素の自分で話せる坂口さんがいて下さって、よかったなと思います。坂口さんがいたから、演じるのが難しかった瞳役も乗り切ることができました。

監督に『屍人荘の殺人』の木村ひさし

監督は、映画『屍人荘の殺人』の公開を控える木村ひさしが担当。ドラマ「99.9 -刑事専門弁護士-」シリーズなど、数々のサスペンスミステリーを手掛けてきた木村が、人気小説をどのように映像化するのか。今後のアップデート情報にも是非注目してほしい。

UVERworldが主題歌を担当

坂口健太郎 インタビュー|写真13

主題歌を手掛けるのは、人気ロックバンドのUVERworld。本作の為に描き下ろした楽曲「AS ONE」で映画「仮⾯病棟」で登場人物に“次々と押し寄せる<謎>と“ノンストップ脱出ミステリー の疾⾛感”をさらに加速させる。

なおボーカルの TAKUYA∞は、「⾳楽を⽿にした⼈が⽣きる世界の中で、ある種の勢いが⾝体中に充満するような楽曲に 仕上がっています。映画はもちろんのこと、楽曲も楽しみにしていてください。」とコメントを残している。

【詳細】

映画『仮面病棟』
公開日:2020年3月6日(金) 全国公開
監督:木村ひさし
キャスト:坂口健太郎、永野芽郁、内田理央、江口のりこ、大谷亮平、高嶋政伸
原作:知念実希人「仮面病棟」(実業之日本社文庫)
配給:ワーナー・ブラザース映画

©2020 映画「仮面病棟」製作委員会

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