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「マルセル・デュシャンと日本美術」東京国立博物館で、《泉》などレディメイド作品や資料150余点

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東京国立博物館・フィラデルフィア美術館交流企画特別展「マルセル・デュシャンと日本美術」が、2018年10月2日(火)から12月9日(日)まで、東京国立博物館平成館にて開催される。

「芸術」の概念を覆したマルセル・デュシャン

マルセル・デュシャンは、伝統的な西洋芸術の価値観を大きく揺るがし、20世紀の美術に衝撃的な影響を与えたアーティスト。既製品に少し手を加えることで、芸術品としての意義を与え提示した、デュシャンの「レディメイド」作品は、従来「芸術」として考えられてきた作品の概念を逸脱し、常識を覆した。

デュシャン作品が集結&日本美術独自の価値観を紹介

「マルセル・デュシャンと日本美術」は、アメリカのフィラデルフィア美術館に所蔵されているデュシャン・コレクションから、油彩画、レディメイド、写真など150余点の紹介と、日本美術のあり方や価値観を再考し、新たな日本美術の楽しみ方も提案する2部構成の展覧会。フィラデルフィア美術館以外の場所で、コレクションの数々を一度に見られる上、日本の美術作品と比較することもできる貴重な機会となっている。

デュシャンの芸術活動に迫る 第1部「デュシャン 人と作品」

アヴァンギャルドな絵画作品

マルセル・デュシャン 《階段を降りる裸体 No. 2》 1912年
Philadelphia Museum of Art. The Louise and Walter Arensberg Collection, 1950
マルセル・デュシャン 《階段を降りる裸体 No. 2》 1912年
Philadelphia Museum of Art. The Louise and Walter Arensberg Collection, 1950
© Association Marcel Duchamp / ADAGP, Paris & JASPAR, Tokyo, 2018 G1350

1902年に絵画制作をスタートしたデュシャンは、印象主義から象徴主義、フォヴィスムなどアヴァンギャルドな様式に積極的に取り組んだ。中でも、裸体が階段を降りる動きを表した《階段を降りる裸体 No. 2》は、キュビスムに対してユニークなアプローチを見せ、デュシャンの名を広く知らしめることになる。その他、油彩画を中心にデュシャンの絵画作品を紹介する。

《泉》など「レディメイド」3点を紹介

マルセル・デュシャン 《泉》 1917/1950年
Philadelphia Museum of Art. 125th Anniversary Acquisition. Gift (by exchange) of Mrs. Herbert Cameron Morris, 1998
マルセル・デュシャン 《泉》 1917/1950年
Philadelphia Museum of Art. 125th Anniversary Acquisition. Gift (by exchange) of Mrs. Herbert Cameron Morris, 1998
© Association Marcel Duchamp / ADAGP, Paris & JASPAR, Tokyo, 2018 G1311

1912年から1917年までのデュシャンは、絵画制作を停止し、伝統的に「絵画」であると解釈されていた枠から飛び出るような作品制作に意欲を見せる。本来の機能と切り離し、日用品に「芸術」としての意義を持たせた「レディメイド」作品の制作を開始する。会場には「レディメイド」作品のうち、代表作《泉》をはじめ、《自転車の車輪》、《瓶乾燥機》の3点を展示する。男性用小便器に偽名のサインを残した《泉》は、制作当時芸術作品として展覧会に出品するものの、展示を拒否された作品だ。

さらに、1915年から1923年までの期間制作し続けた、通称『大ガラス』と呼ばれる傑作《彼女の独身者たちによって裸にされた花嫁、さえも》の複製(東京大学駒場博物館蔵)も展示。デュシャンの制作意図や作品そのものの意味を紐解いていく。

『遺作』制作過程も紹介

また、『遺作』と呼ばれる、デュシャンの最後の作品《1.落ちる水 2.照明用ガス、が与えられたとせよ》も映像で紹介。『遺作』は『大ガラス』と共通するモチーフを含んだ作品であり、デュシャンは20年以上にもわたりパーツごとに制作を進めていた。デュシャンの死後に組み立てられた『遺作』の作品の一部となったオブジェ、展覧会の写真など、リアルな制作状況に迫る資料を展示する。

日本美術における「レディメイド」&日本美術独自の概念 第2部「デュシャンの向こうに日本がみえる。」

伝千利休作《竹一重切花入 銘園城寺》安土桃山時代・天正18年(1590)
東京国立博物館蔵 松平直亮氏寄贈
伝千利休作《竹一重切花入 銘園城寺》安土桃山時代・天正18年(1590)
東京国立博物館蔵 松平直亮氏寄贈

日本美術を紹介するセクションでは、400年前の「レディメイド」に着目。安土桃山時代に制作された《竹一重切花入 銘 園城寺》は、千利休が天正18年の小田原攻めの際、伊豆韮山の竹を用いて作ったといわれる花器をもとに作られた作品。通常は陶工など職人が作った花器を使用するところを、自然の中にある竹を花器として使い、絶大な価値を持たせた点はまさにデュシャンの提示した「レディメイド」と共通している。

東洲斎写楽筆《四代目岩井半四郎の重の井》江戸時代・寛政6年(1794) 東京国立博物館蔵
展示期間:11月20日〜12月9日
東洲斎写楽筆《四代目岩井半四郎の重の井》江戸時代・寛政6年(1794) 東京国立博物館蔵
展示期間:11月20日〜12月9日

その他、古来の日本絵画の潮流と異なるリアリズムを表現した、東洲斎写楽の《四代目岩井半四郎の重の井》をはじめとする江戸時代の浮世絵や、同じ風景や建物の中に同一人物が動く様子をすべて描き、時間の経過を表した「異時同図」で描かれた絵巻など、日本独自に発展した美術作品も登場。さらに、オリジナルの作品にこそ価値があるという考えに逆行するような、模倣による作品も。狩野派の絵師達をはじめ、近世以前の日本では、模倣によって制作された絵画作品も価値のあるものとして捉えられていた。

Photos(8枚)

「マルセル・デュシャンと日本美術」東京国立博物館で、《泉》などレディメイド作品や資料150余点 画像1 「マルセル・デュシャンと日本美術」東京国立博物館で、《泉》などレディメイド作品や資料150余点 画像2 「マルセル・デュシャンと日本美術」東京国立博物館で、《泉》などレディメイド作品や資料150余点 画像3 「マルセル・デュシャンと日本美術」東京国立博物館で、《泉》などレディメイド作品や資料150余点 画像4 「マルセル・デュシャンと日本美術」東京国立博物館で、《泉》などレディメイド作品や資料150余点 画像5 「マルセル・デュシャンと日本美術」東京国立博物館で、《泉》などレディメイド作品や資料150余点 画像6 「マルセル・デュシャンと日本美術」東京国立博物館で、《泉》などレディメイド作品や資料150余点 画像7 「マルセル・デュシャンと日本美術」東京国立博物館で、《泉》などレディメイド作品や資料150余点 画像8

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