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「平野薫―記憶と歴史」展がポーラ美術館で、糸になるまで分解した傘をインスタレーションで再構築

「平野薫―記憶と歴史」展が、箱根・ポーラ美術館で開催。会期は、2018年7月22日(日)から9月24日(月)まで。

「平野薫―記憶と歴史」展がポーラ美術館で、糸になるまで分解した傘をインスタレーションで再構築|写真4
Photo by LWL-Industriemuseum / Martin Holtappels

「平野薫―記憶と歴史」展を手掛ける平野薫は、古着や布製小物などを糸の一本一本にまで解き、それを展示空間の中で再構成する繊細なインスタレーションを制作するアーティスト。ドレスや下着、傘、シューズといった身の回りのモチーフは、元々の素材であった"糸"に戻ることで、ヨレや色褪せをより一層顕在化させ、かつてその糸を纏っていた者の気配や記憶までをも強く感じさせる。

「平野薫―記憶と歴史」展がポーラ美術館で、糸になるまで分解した傘をインスタレーションで再構築|写真2 「平野薫―記憶と歴史」展がポーラ美術館で、糸になるまで分解した傘をインスタレーションで再構築|写真1
《untitled –rain DDR–》 2014年 素材:傘
Installation view : tim|State Textil and Industry Museum Augsburg Photo by Felix Weinold

本展では、新作3点を含む全4点を展示。繊細な作品に潜む個人の記憶や経験を扱いながらも、それを歴史の中に還元していくことをテーマとした作品を発表する。

例えば、3点の傘を組み合わせたインスタレーションでは、平野薫が留学時代に暮らしていたドイツ(旧東ドイツ)の傘や、故郷の長崎、現住地の広島で入手した傘を使用。異なる3都市で出会った傘のインスタレーションが重なることで、作者を形成した歴史的に深い意味のある場所であることを連想させる。

「平野薫―記憶と歴史」展がポーラ美術館で、糸になるまで分解した傘をインスタレーションで再構築|写真5
新作参考イメージ

また、工業用のミシンや糸を使用した新作インスタレーションも見どころのひとつ。戦時中の重機製造にルーツを持つメーカーのミシンを使用することで、戦後日本の高度経済成長を支えた工業機器と、人々が日々消費する衣服や繊維との関係性、そして近代日本の歴史の流れを暗示するかのような作品に仕上げている。

【詳細】
ポーラ美術館「平野薫―記憶と歴史」展
会期:2018年7月22日(日)~9月24日(月)
開館時間:9:00~17:00(入館は16:30まで)
休館日:無休※展示替えのための臨時休館あり
会場:ポーラ美術館
住所:神奈川県足柄下群箱根町仙石原小塚山1285

【問い合わせ先】
ポーラ美術館
TEL:0460-84-2111

Photos(5枚)

「平野薫―記憶と歴史」展がポーラ美術館で、糸になるまで分解した傘をインスタレーションで再構築|写真1 「平野薫―記憶と歴史」展がポーラ美術館で、糸になるまで分解した傘をインスタレーションで再構築|写真2 「平野薫―記憶と歴史」展がポーラ美術館で、糸になるまで分解した傘をインスタレーションで再構築|写真3 「平野薫―記憶と歴史」展がポーラ美術館で、糸になるまで分解した傘をインスタレーションで再構築|写真4 「平野薫―記憶と歴史」展がポーラ美術館で、糸になるまで分解した傘をインスタレーションで再構築|写真5

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