サンローラン(Saint Laurent)の2018年春夏メンズコレクションが、パリ・ファッション・ウィーク初日2017年9月26日(火)に発表された。エッフェル塔横のトロカデロ広場特別会場にて行われたショーは、ウィメンズコレクションに続く形で披露された。

オートクチュールのようなドレスや煌びやかな装飾ジャケットなど、眩いピースが揃ったウィメンズに比べ、メンズはオーセンティックな印象。ショートジャケット、シャツ、そしてスリムなパンツが三種の神器で、質感やデコレーションで遊びをつけた。

ファーストルックの白色テーラードや黒色レザージャケットなど、シンプルな作りのアウターには、花模様やキラキラのシャツを合わせて個性を出した。

ベーシックシャツやインナーには主張の強い外套を。スパンコール刺繍で花模様を描いたブルゾン、マルチカラーのペイントジャケット、蝶々が飛び回るベルベットブルゾンなどが好例だ。

アクセサリーはほとんど用いず、シルバーのバングルが手首で光る。ポイントとして使用されたのは細みのタイで、尚かつジャケットまでタックインした細身のシルエットから顔を出すベルトもポイントとなる。

ショートアウターのポケットに両手を入れたウォーキングは、エディ・スリマン時代のメゾンを想起させずにはいられない。そんな妄想を吹き消すように、ラストにかけてはロングアウターが登場し、これまでとは違いシャツをズボンから出し、ルーズなコーディネートが展開されている。