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アガサ・クリスティーの小説を映画化『オリエント急行殺人事件』ケネス・ブラナー、ジョニー・デップら出演

映画『オリエント急行殺人事件』が、2017年12月8日(金)に全国の劇場で公開される。

アガサ・クリスティーの推理小説がベース

映画のベースとなったのは、“ミステリーの女王”アガサ・クリスティーが1934年に発表した長編推理小説『オリエント急行の殺人』。探偵エルキュール・ポアロを主役にしたシリーズの8作目で、同氏を代表する作品の1つでもある。

『オリエント急行殺人事件』場面カット|写真6

『オリエント急行殺人事件』あらすじ

エルサレムで教会の遺物が盗まれ、その犯人を鮮やかな推理で突き止めた、主人公&名探偵エルキュール・ポアロ。エルサレムからイスタンブールに移り休暇をとろうとした彼だが、イギリスでの事件の要請を受けて急遽、トルコ発フランス行きのオリエント急行に乗車することになった。

オリエント急行とは、青列車、ゴールデン・ロー、ノース・エクスプレスのような象徴的な名称を持つ豪華列車で、ヨーロッパ各地の鉄道網を100年以上に渡り駆け巡っていた長距離夜行列車。

社内でくつろぐポアロに話しかけてきたのは、大富豪のラチェット。脅迫を受けているという彼は、ポアロに身辺の警護を頼む。しかしポアロはラチェットの要請をあっさりと断るのだった。

深夜、雪崩のために脱線事故を起こし、山腹の高架橋で立ち往生する中で、ラチェットが12ヶ所も刺され、死体で発見された。車両にいたのは、教授、執事、伯爵、伯爵夫人、秘書、家庭教師、宣教師、未亡人、セールスマン、メイド、医者、公爵夫人、車掌と13人が乗車していた。共通点は目的地。その状況でポアロが事件の解決に奔走する。

名探偵エルキュール・ポアロとは?

『オリエント急行殺人事件』場面カット|写真1

主人公エルキュール・ポアロは、アガサ・クリスティーの推理小説に登場する架空の名探偵。ポアロシリーズ最後の事件を描いた『カーテン―ポアロ最後の事件』が出版された際、ニューヨーク・タイムズの一面に彼の死亡記事を掲載されるなど、時代を越えて現在に至るまで、多くの人々に愛されているキャラクターだ。

ポアロ役&監督はケネス・ブラナー

監督は数々のシェイクスピア劇で名を馳せ、『シンデレラ』や『マイティ・ソー』を大ヒットに導いた名匠ケネス・ブラナー。最近は監督としての活動が目立つブラナーだが、『オリエント急行殺人事件』では主人公のエルキュール・ポアロ役も演じる。

ミステリーの名作が全く新しいエンターテイメントに生まれ変わりそうだが、『オリエント急行殺人事件』に関してブラナーは以下のようにコメントしている。
「これだけの顔ぶれが勢ぞろいすると考えて、首筋の毛が逆立つような気がしました。一流のストーリーは何度も伝える価値があると思っています。だからこそ、本作で我々が目指したものは、新たなアプローチを見つけることでひた。」

『オリエント急行殺人事件』場面カット|写真2

なお、ブラナーの作品に対する情熱はけた外れで、ポアロが登場する小説全て(長編33作と短編50作)を読破。さらに口髭の開発に9ヶ月もかけ、ベルギー訛りをマスターするためにポアロと同世代のベルギー人が話す27種類ものベルギー訛りの英語の録音を聞き、週3回のコーチも受けた。監督としてもロンドンにラボをオープンさせてまで65mmフィルムでの撮影にこだわったという。

ジョニー・デップ、ペネロペ・クルスらも出演

『オリエント急行殺人事件』場面カット|写真5

映画を彩る豪華キャストにも注目で、『パイレーツ・オブ・カリビアン』シリーズのジョニー・デップが刺殺された富豪ラチェットを演じる。

そのほか、『バットマン リターンズ』のミシェル・ファイファーが未亡人、『スター・ウォーズ/フォースの覚醒』のデイジー・リドリーが家庭教師、『恋におちたシェイクスピア』でアカデミー助演女優賞を受賞したジュディ・デンチが公爵夫人、『それでも恋するバルセロナ』でアカデミー助演女優賞を受賞したペネロペ・クルスが宣教師を演じる。

『オリエント急行殺人事件』場面カット|写真3

2017年度版の主な配役はこちらの通り

エルキュール・ポアロ - ケネス・ブラナー
ラチェット・ロバーツ(富豪) - ジョニー・デップ
メアリー・デベナム(家庭教師) - デイジー・リドリー
ハッバード(未亡人) - ミシェル・ファイファー
ヘクター・マックイーン - ジョシュ・ギャッド
ドラゴミノフ公爵夫人 - ジュディ・デンチ
アーバスノット - レスリー・オドム・Jr
ハードマン(教授) - ウィレム・デフォー
グレタ・オルソン(宣教師) - ペネロペ・クルス
※2017年度版ではグレタが別名(Estravados)でクレジットされているようだ。

プロデューサーにリドリー・スコット

さらに、多くの作品で世界中を魅了し、9月に最新作『エイリアン:コヴェナント』の公開も控える巨匠リドリー・スコット、『シャーロック・ホームズ』の脚本や『X-MEN』シリーズのプロデューサー兼脚本家のサイモン・キンバーグらがブラナーとともにプロデューサーを務めるなど、その“豪華すぎる”キャスト・スタッフにも注目が集まっている。

過去にも映画化されたオリエント急行殺人事件

『オリエント急行の殺人』は過去にも映画やドラマ化されている。もっとも有名なのは1974年シドニー・ルメット監督によって『オリエント急行殺人事件』として映画化されたもの。邦題及び原題(Murder on the Orient Express)ともにケネス・ブラナー監督作の2017年版と同じタイトルだ。74年版は、アルバート・フィニー、アンソニー・パーキンス、ショーン・コネリーなど豪華なメンバーが出演して大ヒット。作品としての評価も高く、イングリッド・バーグマンがアカデミー助演女優賞を受賞した。

アルバート・フィニーが演じたポアロをブラナーが、リチャード・ウィドマークが演じたラチェットをジョニー・デップという配役で、キャストを比較して見るのも楽しそうだ。

■74年版の配役
エルキュール・ポアロ - アルバート・フィニー
ラチェット・ロバーツ - リチャード・ウィドマーク
メアリー・デベナム - ヴァネッサ・レッドグレイヴ
ハッバード夫人 - ローレン・バコール
ヘクター・マックイーン - アンソニー・パーキンス
ドラゴミノフ公爵夫人 - ウェンディ・ヒラー
アーバスノット - ショーン・コネリー
ハードマン - コリン・ブレイクリー
グレタ・オルソン - イングリッド・バーグマン

日本語吹き替えには草刈正雄、山村紅葉ら

ケネス・ブラナー演じる名探偵エルキュール・ポアロの声には草刈正雄、ジュディ・デンチ演じるドラゴミロフ公爵夫人役に山村紅葉らが起用される。オリジナル版に負けず、日本語吹替版にも名優たちが集結する。

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