無人ゆえ海の透明度は別格で、海をのぞけば、カラフルな魚群とサンゴ礁が広がる絶景を独り占めできる。自分だけのプライベートビーチのような感覚に。シュノーケリング、SUP、カヤックなどを楽しめるアクティブなツアーがあり、弁当付きのプランも便利で人気だ。
奄美大島は、西郷隆盛の“第二の故郷”とも呼ばれるゆかりの地。島で家族を持ち、子どもをもうけた西郷隆盛の暮らしを体感できる「西郷南洲流謫跡(せいごうなんしゅうるたくあと)」をはじめ、歴史散策が楽しめる史跡が島内に点在している。
“西郷”の名が付いた「西郷小浜公園」周辺には、美しい海とともに静かな遠浅ビーチが広がり、龍郷湾を望む絶景が広がる。小浜高台にある西郷一家のブロンズ像からは、コバルトブルーの湾と緑の稜線を一望でき、歴史散策をしながら同時にビーチも感じられる。
奄美空港からほど近くにある「あやまる岬観光公園」は、充実したレジャー施設がそろう複合型の観光スポット。丸く突き出した岬の展望台からは海が一望でき、360度のパノラマビューが楽しめる。
園内では海水プール、グラウンドゴルフ場、サイクル列車、芝スキーなどが体験でき、大人も子どもも一日中遊べるアクティビティが盛りだくさんだ。公園内の高台カフェでは潮風を感じながらコーヒーが楽しめ、のんびりとした時間を過ごすことも。夕方にはドラマチックな空の景色を楽しめる。
また、リーフ内には干潮時に姿を現す天然の海水プールがあり、水深30〜50cmと浅く波も立たないため、ファミリー旅でも安心。中央に設置されたコンクリート製の桟橋は、まるで海上に浮かぶ回廊のようで、フォトジェニックな写真撮影も楽しめる。
宮古崎は、NHK大河ドラマ「西郷どん」オープニングロケ地としても知られる絶景スポット。
目の前に広がる東シナ海と、青い空とのコントラストが美しく、岬一帯を覆うリュウキュウチクの草原“ササント”が、風を受けて揺れるダイナミックな風景が楽しめる。特に風の強い日には、草原全体が波打ち、幻想的な光景に。春には、朱色の花タイワンヤマツツジが咲き、冬には沖合をクジラが回遊する姿が見られることも。季節ごとに異なる表情が感じられるのも、宮古崎ならではの魅力だ。
注意が必要なのは、駐車場から岬へは遊歩道を約20分歩いて向かう必要があること。歩きやすい服装でいくことがおすすめだ。
名瀬市街から車で15分の場所にある「大浜海浜公園」は、キャンプ場・BBQサイト・海洋展示館など充実した施設が揃う、一日滞在型の人気スポットだ。海に沈む美しい夕日が望めるサンセットの名所としても有名。
干潮時には、タイドプールで熱帯の海の生き物を観察できるほか、野鳥観察や星空撮影など、自然を体感できる遊び方も。併設の奄美海洋展示館では、ウミガメへの餌やり体験ができ、特別な旅の思い出も残すことができる。北部のビーチほどの透明度は期待できないが、アクセスの良さと施設の充実度で、地元民にも観光客にも広く親しまれている。
*タイドプール:干潮のときに海岸の岩場や潮間帯に残る水たまり