奄美大島は、世界自然遺産にも登録される“楽園”のような離島。鹿児島本土と沖縄本島のちょうど中間に位置する島だ。

奄美大島の最大の魅力は、エリアごとにまったく異なる表情を楽しめること。青く輝く絶景ビーチ、国内有数の規模を誇るマングローブ林など、島全体がまるでひとつのアドベンチャーフィールドのような壮大な島だ。

島内は大きく分けて、空港に近い北部エリア、生活の中心となる中部、自然が色濃く残る南部の3つに分かれ、それぞれにビーチ、観光名所、パワースポットなどの見どころがある。今回はそんな奄美大島北部を中心にご紹介。

奄美大島の北部の絶景観光スポット

なかでもビーチは、奄美大島を旅する上で欠かせない存在。海に潜れば、サンゴ礁や熱帯魚、ウミガメたちが出迎えてくれ、絶好のシュノーケリング・ダイビングが楽しめる。白砂が続く遠浅の海、サーフィンが楽しめる波のある海岸、のんびりできる隠れ家的ビーチなど、それぞれ個性が異なり、旅の目的に合わせて選ぶことができる。

土盛海岸(とのもり かいがん)

奄美空港から車で5分ちょっとのアクセス抜群の場所にあるのが、奄美随一の絶景ビーチ「土盛海岸」。“ブルーエンジェル”と呼ばれる海は、角度によってブルーにも深いエメラルドにも見えるロマンティックな美しさだ。砂浜はまるで真珠のように白く、“ブルーエンジェル”の海とのコントラストも見どころ。干潮時にはリーフが現れ、海は遠浅に。小さな子どもでも安心して遊べるので、ファミリー旅行にもおすすめだ。

朝夕で“海色が劇的に変化する”のも「土盛海岸」のポイント。朝陽が昇るタイミングや夕暮れ時には、光の加減でサンゴのかけらが反射し、浜辺が一面キラキラと輝いて幻想的な光景に。シャワーやトイレも完備されていて遊びやすく、奄美大島到着後すぐに立ち寄れる“旅のはじまり”にぴったりのビーチだ。

用安海岸(ようあん かいがん)

「用安海岸」は“マリンレジャーのメッカ”と知られる、奄美大島北部を代表する海水浴場。全長約1.9kmにわたって続く白砂の海岸線は開放感たっぷりで、SUPやバナナボート、サーフィンなど、マリンアクティビティを思う存分楽しめる。

「用安海岸」最大の魅力は、なんといってもウミガメに出会えるチャンスがあること。およそ100mほど沖に出れば、高確率でウミガメに遭遇できる。シュノーケルツアーでは遭遇率99％と言われるほど出会いやすい。
また夏には“グンバイヒルガオ”という紫色の花が咲き、ビーチに華やぎを添える。

国道沿いに位置しアクセスも良好。レストランや食事処、マリンショップ、レジャー施設なども揃い、ファミリーやグループ旅行にもぴったりなスポットだ。砂浜エリアは子供にも優しいが、広範囲に動くのであれば岩場も多いためマリンシューズが必要。

手広海岸(てびろ かいがん)

「手広海岸」は、奄美大島屈指のサーフポイント。“いい波に出会える”と評判で、国際大会が開催された実績もあるほど、サーフィンやボディーボードを楽しむにはうってつけのビーチだ。