映画『災 劇場版』が、2026年に公開される。主演は香川照之。
『災 劇場版』は、WOWOWで放送された連続ドラマW「災」を劇場用映画としてリビルドした作品。全6話で構成される各話完結型のストーリーをもとに、時系列や展開を大胆に再構築した。「災」の世界観やテーマ性は引継ぎながらも、新たな映画として生まれ変わった作品となっている。
『災 劇場版』で描かれるのは、未知なる恐怖を呼び起こす異色のサイコ・サスペンス。交わることのない6人それぞれの日常に、いつの間にか1人の“男”がまぎれ込んでいる。しかし、その異質さには誰も気付くことがないまま、何の前触れもなくその6人の人生に無慈悲な災いが降りかかるのだった。
主人公のある"男”を演じるのは、香川照之。姿や口調、顔つき、正確、所作まで異なるまったくの別人となって、6人の登場人物たちの前に現れる。香川は実質、1作品で6役を演じていることになる。また、中村アンが神奈川県警の刑事を演じる他、松田龍平やシソンヌのじろう、Travis Japan(トラビス・ジャパンの宮近海斗、竹原ピストルらが共演者に名を連ねている。
あの男…香川照之
堂本翠…中村アン
神奈川県警捜査一課の警部補。男の行方を追う。
飯田剛…竹原ピストル
神奈川県警捜査一課の警部。
菊池大貴…宮近海斗
神奈川県警捜査一課の若手刑事。
倉本慎一郎…松田龍平
運送会社の従業員。飲酒運転による事故で人を殺めてしまった過去を持つ。
岸文也…じろう(シソンヌ)
負債を抱えた旅館を先代の父親から継ぎ、一から経営を立て直した支配人。
北川祐里…中島セナ
希薄な家族関係に悩み、孤独な日々を過ごす受験生。
崎山伊織…内田慈
ショッピングモールの清掃員。
皆川慎…藤原季節
伊織が務めるショッピングモール内に店を構える理髪店のスタッフ。
岡橋美佐江…坂井真紀
夫婦関係がうまくいっていない主婦。
監督・脚本・編集を手掛けたのは、NHKのドラマ演出などを担ってきた関友太郎と、映画『8番出口』で共同脚本を務めている平瀬謙太朗の2人で構成される監督集団「5月」。なお、『災 劇場版』は第73回サン・セバスティアン国際映画祭のコンペティション部門に正式招待されており、ワールドプレミアを実施。New Directors部門に正式招待された、2人の長編デビュー作『宮松と山下』に続いてのサン・セバスティアン国際映画祭への参加となる。
【作品詳細】
映画『災 劇場版』
公開時期:2026年
出演:香川照之、中村アン、竹原ピストル、宮近海斗、中島セナ、松田龍平、内田慈、藤原季節、じろう、坂井真紀、安達祐実、井之脇海
監督・脚本:関友太郎、平瀬謙太朗
編集:関友太郎、平瀬謙太朗
英題:SAI:disaster