映画『亀は意外と速く泳ぐ』デジタルリマスター版が、2025年8月8日(金)より順次、テアトル新宿ほかにて全国公開される。

“脱力系”コメディ映画『亀は意外と速く泳ぐ』

映画『亀は意外と速く泳ぐ』は、人気ドラマ「時効警察」シリーズほか数々のコメディで知られる三木聡が、2005年に手がけた作品。公開時は従来の日本映画には無かった独特なゆるいテンポとオフビートな笑いで“脱力系”映画として人気をとなり、ロングランを記録。『亀は意外と速く泳ぐ』というタイトルには、“知っているはずの日常にも、まだ知らない別の世界があり、それを知ることで少し幸せになる“という意味が込められている。

当時19歳の上野樹里主演、ブレイク前の蒼井優も

主演は、当時『スウィングガールズ』などのヒット作に出演し、人気急上昇中だった19歳の上野樹里。ふとしたことからスパイ活動を始めるようになった平凡な主婦スズメ役を演じた。

また、スズメの幼馴染であり、自由奔放な性格のクジャクに扮するのは、『花とアリス』に出演したばかりで、ブレイク前の蒼井優。スズメにスパイ教育をするスパイ夫婦に岩松了とふせえり、さらに松重豊、要潤、伊武雅刀、温水洋一、嶋田久作など超個性派の豪華キャストが登場する。

長らく“幻”だった映画が20年ぶりにスクリーンへカムバック

今も尚、一部から熱狂的な支持を得ている『亀は意外と速く泳ぐ』は、権利元会社がなくなったために長らく観ることが叶わなかった作品だ。この度は映画公開20周年を記念して、待望のリバイバル上映が実現した。

ちなみに三木聡にとって本作は『イン・ザ・プール』に続いて手掛けた2作目の長編映画。映画を撮る以前の三木はシティボーイズのライブの演出家として知られ、「タモリ倶楽部」「トリビアの泉」ほか数々の人気番組の放送作家として活躍していた。

映画『亀は意外と速く泳ぐ』あらすじ

平凡な主婦の片倉スズメは、単調な毎日を送っていた。ある日、ふとしたことからスパイの仲間入りをする。スズメに下ったミッションは、目立つことはせず平凡に過ごすこと。別視点で物事を考える毎日は新鮮で、これまで気に留めていなかった日常の裏側に意識を向け始めると 1 日はあっという間に過ぎ去る。何の特別感もない日々を送っていたはずのスズメは、次第に、ヘンな人々に巻き込まれ、周囲ではおかしな出来事が立て続けに起こり、人目を引く存在に。彼女のスパイ生活はどうなってしまうのか……？

【作品詳細】
映画『亀は意外と速く泳ぐ』デジタルリマスター版
公開日：2025年8月8日(金)より順次
監督・脚本：三木聡
出演：上野樹里、蒼井優、岩松了、ふせえり、要潤、松重豊、村松利史、森下能幸、緋田康人、温水洋一、松岡俊介、水橋研二、岡本信人、嶋田久作、伊武雅刀
撮影：小林元
音楽：坂口修
主題歌：レミオロメン「南風」
オープニング漫画：小田扉
配給：アンプラグド