本展に出品しているブルーノ・ムナーリは、作品において大切なのはオブジェそのものでなく、それをどこにどう置くかだ、という言葉を残しているという。つまり、そこで問われるのは関係性にほかならない。本展では、ピエロや透明人間など、さまざまな身体を演じるアナ・トーフや、草間彌生へとオマージュを捧げ、星座のような画面を繰り広げるジェシカ・ダイアモンド、石川の伝統工芸・輪島塗を題材に、通常ならば共存することのないふたつの技法が隣りあうアバケ/オバケなど、人と人、個人と社会が紡ぎだす関係性を浮かびあがらせる作品にふれることができるだろう。
展覧会「体を成す からだをなす — フラック・グラン・ラルジュ 収蔵作品セレクション展」
会期:2025年7月19日(土)~10月12日(日)
会場:銀座メゾンエルメス ル・フォーラム 8・9F
住所:東京都中央区銀座5-4-1
開館時間:11:00~19:00(入場は18:30まで)
休館日:水曜日(7月30日(水)は開館)
入場料:無料
■出展作家
アバケ/オバケ、アンドレ・カデレ、ヘレン・チャドウィック、ジェシー・ダーリング、クリスティーヌ・デュクニット、ジェシカ・ダイアモンド、ポーリーヌ・エスパロン、タレク・ラクリッシ、ポール・マへケ、ブルーノ・ムナーリ、ネフェリ・パパディムーリ、笹原晃平、アナ・トーフ
【問い合わせ先】
銀座メゾンエルメス ル・フォーラム
TEL:03-3569-3300