展覧会「戦後80年企画 衣服が語る戦争」が、東京・新宿の文化学園服飾博物館にて、2025年7月16日(水)から9月20日(土)まで開催される。
日本では、日清・日露戦争下の明治時代後期から昭和20年の第二次世界大戦の終戦まで、約50年のあいだに起こった戦況や暮らしの変化が、人々の装いを大きく変えてきた。展覧会「戦後80年企画 衣服が語る戦争」では、戦争が衣服や人々の暮らしに与えた影響を探るとともに、終戦後の装いや、平和を願った衣服などを紹介する。
戦時中には、戦勝への期待や熱気から、ミリタリー風の衣服が流行したり、戦争にまつわる模様が登場したりする一方、医療物資の不足により、衣生活の合理化が図られるようになった。本展では、軍服を模した子供服や「戦争柄」の着物に加えて、節約生活のなかで着用されたもんぺや国民服などを目にすることができる。
日本では終戦後もなお物資不足が続いたものの、洋服の時代が本格的に到来し、衣生活が大きく転換することとなった。会場では、軍服を仕立て直したジャケットなどを展示するほか、ウエストを絞ったクリスチャン ディオール(Christian Dior)のドレスやアメリカのミリタリー風スーツなど、同時代の欧米における装いも紹介する。
さらに、会場では、「PIECE」の文字と鳩柄をあしらったモスキーノ(MOSCHINO)のドレスなど、平和への願いを込めた衣服にも光を当てる。
展覧会「戦後80年企画 衣服が語る戦争」
会期:2025年7月16日(水)~9月20日(土)
会場:文化学園服飾博物館
住所:東京都渋谷区代々木3-22-7 新宿文化クイントビル 1F
開館時間:月~金曜日 10:00~16:30、土曜日 10:00〜15:00
※7月18日(金)、9月12日(金)は19:00閉館、7月26日(土)、8月23日(土)、9月13日(土)は16:30閉館
※入館はいずれも閉館30分前まで
休館日:日曜日、祝日、8月8日(金)~17日(日)
※7月27日(日)は16:30まで、8月24日(日)は15:00まで開館
入館料:一般 1,000円(800円)、学生 500円(400円)、小学生以下 無料
※( )内は20名以上の団体料金
※障がい者および付添者1名は無料
【問い合わせ先】
文化学園服飾博物館
TEL:03-3299-2387