映画『BADBOYS -THE MOVIE-』が、2025年5月30日(金)より全国公開。主演を務めるJO1(ジェイオーワン)の豆原一成と、共演するINI(アイエヌアイ)の池﨑理人にインタビューを行った。
原作は、1988年から1996年まで連載された、⽥中宏による不良漫画「BADBOYS」。裕福な家庭で育ったお坊ちゃんの主人公・桐⽊司(きりきつかさ)が、かつて⾃分を助けてくれた伝説の不良への憧れから弱小チーム「極楽蝶」に入り、族のテッペンを目指す姿を描いている。シリーズ累計発⾏部数は5,500万部を誇り、過去に何度も映像化されるなど、時代を超えて愛され続ける作品だ。
今回は、実写化映画『BADBOYS -THE MOVIE-』で主人公・桐木司を演じる豆原一成(JO1)と、司を兄貴のように支える川中陽二役を務めた池﨑理人(INI)にインタビュー。同じ事務所の先輩後輩でもあるふたり。映画の話はもちろん、初共演で親交を深めた撮影時の裏話や、出演をきっかけに見つけた自分の新たな一面など、たっぷりと語らってもらった。
長年愛される作品の映画化に携わることは、率直にどんなお気持ちでしたか?
豆原:本当に嬉しかったです。不良ものはどこか男の憧れでもあると思いますし、原作が愛されているからこそ、自分が頑張らないといけないなっていうのを強く感じました。
池﨑:僕たちよりも上の世代の方たちが通ってきた素晴らしい漫画の実写化映画です。だからこそ、どの年齢の方が観てもかっこいいって思えるようなものを作らなきゃなっていう不安もありましたが、演じてみて楽しかったですね。
熱い友情はもちろん、甘酸っぱい恋愛が描かれた青春映画でもありました。お2人が思う青春時代はいつですか?
池﨑:今思い返すとオーディション番組自体、かなり青春を感じます。同じ空間に同じ夢を持った人たちがいて。 切磋琢磨して、仲良いけどライバルでもあり……みたいな。泣いたり笑ったりで大変だったけどそのおかげで得たものがたくさんあったので、オーディション番組に出ていたあの期間は自分の人生で宝物だなって思いますね。
豆原:僕は上京する前に、地元で高校2年生まで過ごしていて、高校時代はめちゃくちゃ楽しかったです。超青春でした。
どんな高校生活でしたか?
豆原:僕は土日は友達と一緒に野球の試合をして、平日はダンススクールに行って、本当に好きなことばかりしていました。夏休みは部活終わりにみんなで人狼ゲームをしたり、ご飯を食べに行ったり、楽しかったな~あの時間と思います。高校時代の友人とは今でも仲良しです。
それと、作中で描かれる仲間の絆は、自分たちのグループ活動に通ずるものを感じました。JO1というグループもやっぱり仲間だし、1つの青春かなと。
池﨑:うんうん、今も青春だね。
おふたりともグループ活動をされていますが、撮影の合間などは共通の話題で盛り上がりましたか?
池﨑:それですごく仲良くなったよね。
豆原:そうね。
池﨑:同じ事務所の先輩後輩でもあるので、お互い自分のグループの状況に想うこと、悩みもあるのですが、どう向き合っている?みたいな話ができて、それが本当に嬉しかったですね。
豆原:同世代のグループで11人の大所帯っていうのは、INIぐらいしかいません。事務所も一緒で似た境遇の中で、お互いどんな感じか2人でよく話をしました。僕はグループで1番年下。理人は下から2番目で、お互い全体を俯瞰して見ているからこそっていう共通点もあり。現場では他愛もない話もしたんですけど、そういった話題をきっかけにどんどん仲が深まっていきましたね。
ちなみに池﨑さんはどんなアドバイスが心に残ってますか?
池﨑:「まあそういう時期でしょう」みたいな。(笑)
豆原:そうですね。(笑)訪れますからね。
池﨑:それぞれ個性がありすぎてグループがまとまらない時もあるのですが、どう向き合えば良いかな?という相談に「シンプルに時期っていうのはあるよね」と言葉をかけてくれました。長く同じ場所で過ごし、11人もいたらまとまらないこと自体がグループの“味”。それを経て、今JO1はすごく良い感じだからきっと大丈夫だよ、と。
豆原:そう言っときながら、僕らのグループがぐちゃぐちゃな時もあります。(笑)
池﨑:っていう日もね。(笑)もちろんあるよね。
司はかつて自分を助けてくれた“伝説の不良”に憧れていますが、おふたりにとって憧れのアイドルはいますか?
豆原:僕、小さい頃の憧れは「仮面ライダー」でした。
夢が叶いましたね!
※豆原は『劇場版 仮面ライダーリバイス バトルファミリア』(2022年)にて仮面ライダーキマイラ役で出演。
池﨑:本当にすごいことだよ!
僕はすごく小さい頃の憧れは無かったな……。
豆原:今はBTSのジョングクさんが大好きで、歌もダンスも心の持ち方も、すべての振る舞いにリスペクトしています。かっこよくて、でも謙虚なところが彼の魅力だと思うので、自分もそんなアーティストになりたいなと思います。
池﨑:僕はNCTのマークさん。僕はグループでラップを担当しているのですが、マークさんのラップが本当に好きで。それにダンスもとても上手で憧れます。
今回の出演をきっかけに、新たに見つけた自分の一面はありますか?
豆原:僕は自分で言うのも恥ずかしいんですけど、最近やっぱ自分可愛い顔してるなって感じます。(笑)
池﨑:いや、間違いない。(笑)可愛いのよ。
豆原:本当に恥ずかしいんですけど、可愛い顔してるなって、自分で自分を見た時に改めて発見するというか。(笑)
池﨑:そうよ、この中じゃ特に際立つよ。
豆原:みんなキリッとしててかっこいい中で、自分はオーラも含めてなんだか丸いなっていうのを新たに発見して、それが自分の強みなのかなって思いました。今まではそれに抗っていた時期もあったのですが……。
というと?
豆原:僕は可愛くない、かっこよくなりたいと思って、今の趣味でもある筋トレを始めたんです。でも、全部が自分なんだとファンの方々が気づかせてくれたような気がします。可愛さって全員にあるものじゃないかな。作るのではなく、自然と出てくるものが多分ファンの方も好きだと思うので、あまり意識せずに振る舞えたらなって思います。