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【インタビュー】ヘンリー・カヴィル - トム・クルーズとの共演は“世界最高峰の映画学校”に通っているよう

映画『ミッション:インポッシブル/フォールアウト』が、2018年8月3日(金)に日本で公開。

M:Iシリーズ初登場となるヘンリー・カヴィルは、今でこそスーパーマンとしてのイメージがすっかり定着したが、実はCIAエージェントを演じるのは2015年公開のガイ・リッチー監督作『コードネーム U.N.C.L.E.』でナポレオン・ソロ役を演じて以降2度目。

トム・クルーズ, ヘンリー・カヴィル インタビュー|写真1

しかし、今回演じるウォーカーは、その時演じたナポレオン・ソロとは全く異なる性格や思考をもっているという。ミッションをこなすためなら、過激な命令さえ受け入れるワイルドカードのような人物であり、イーサンのライバル的存在だ。ウォーカーはCIA長官のスローンがイーサンにつけた監視役の敏腕エージェント。IMFチームが全滅しても良いというスタンスで不条理で過酷な任務を受けている。

そんな彼を演じたヘンリーもまた、トム・クルーズと同じくアクションシーンに挑んだ。危険なスタントもこなした『ミッション:インポッシブル/フォールアウト』への想いとともに、演じる中で心のうちに秘めていた“ミッション”が何だったのかを聞いた。

『ミッション:インポッシブル/フォールアウト』の撮影では何度も死にかけた…

トム・クルーズ, ヘンリー・カヴィル インタビュー|写真4

「ミッション:インポッシブル」のみどころは、大迫力のアクションシーンですよね。ダイナミックなスタントに挑戦されていると伺いました。

撮影全体を通して、恐らく何度も死にかけていたと思います(笑)。でも、現代の作品に多いグリーンスクリーンを背景にして撮影するCGメイキングより、性に合っているのかもしれないとも感じました。

それはなぜでしょうか。

理由は2つあって。まず、僕自身、俳優の一番の魅力は、世界中のあらゆる場所に足を運べることだと思っています。作品によっては、すばらしいロケ地でありながらも箱のような部屋でずっと閉じ込もりながら撮影することもありうるのですが、それは少し寂しい。その土地でしか見られない文化に触れること、その場所で作品を作れることは素敵なことだし、俳優でいる楽しみのひとつです。

トム・クルーズ, ヘンリー・カヴィル インタビュー|写真3

もうひとつの理由はいかがですか。

僕の映画デビュー作が『モンテ・クリスト伯』という時代物で、CGはほとんどなく、マルタ島で剣を持って戦うアクションがほとんどの作品だったのです。その後、スーパーマンを含めCG撮影を経験し、学んだことは数え切れないほどありますが、今も変わらず僕の原点にあるのはデビュー作。

自らの身体を活かす演技の方がナチュラルで、身体を張った実際のアクションをすることが好きだなと。『ミッション:インポッシブル/フォールアウト』は、ある意味、僕にとって原点回帰となった作品なのかもしれません。

撮影には、どのような想いをもって挑まれていたのでしょうか。

素晴らしいキャストの皆さん、そして監督はじめスタッフと同じ現場に居られたことが最高に幸せでしたし、人生において最高の経験だと常に感じながら、作品に挑んでいました。

撮影中は、先ほど話した危険なスタントシーンでも、その時々に危ないとか、怖いとかいう感情を抱くことが不思議とありませんでした。トム・クルーズをチームリーダーとして、現場の皆が「力を合わせていい映画を作ろう」ということでだけに100パーセント集中していた気がします。

トム・クルーズとの共演は“世界最高峰の映画学校”

トム・クルーズ, ヘンリー・カヴィル インタビュー|写真5

トム・クルーズの存在は、現場の中でもヘンリーさんにとっても大きかったと。

彼はやはり世界一のスターですから。影響を受けた部分は多くて、何かを聞く以前に、彼の姿勢からもたくさんのことを教わりました。「誰に対しても礼儀正しく接すること」、「物事に対して真摯に取り組む姿勢」は小さい頃から親に口酸っぱく言われ、身体に沁みついていることではあるのですが、撮影中は、こうした俳優以前に人間としてどうあるべきかということさえも学べる時間だったのです。

まさに最高の経験ですね。

撮影期間は “世界最高峰の映画学校”に通っているような感覚でした。彼からいろんなことを吸収したいと、撮影の空き時間にはたくさん会話を交わしましたし、僕が投げかけた質問に対してトムは何でも応えてくれました。日々何かを教わっていて、僕にとっては学ばなかったことの方がない程だったのです。

トム・クルーズ, ヘンリー・カヴィル インタビュー|写真6

その中で、感銘を受けたことはありますか。

誰もがこれ以上はないだろうと思う高みよりも、さらにレベルの高いところを目指す彼の異常なほどの向上心。なぜトム・クルーズが世界一の映画スターなのかという疑問に対しての答えがそれだと、肌で感じましたね。

だからこそ、危険なスタントも積極的にこなせるのでしょうね。

そうですね。でももっとすごいと思ったのが、その先にある彼の考えです。例えば、僕自身、『ミッション:インポッシブル/フォールアウト』の出演のためにバイクの免許を取りましたが、その理由が自分のためであってはならない。

自らの向上心は、すべてファンのため、観客のため、皆を楽しませるためなのです。「映画はみんなの為に作っている」という俳優でいることの大儀を、トム・クルーズをはじめ現場にいる皆が思い出させてくれました。

ヘンリー・カヴィル プロフィール:1983年5月5日、イギリス・ジャージー島生まれ。『モンテ・クリスト伯』(02)で長編映画デビュー。『人生万歳!』(09)、『インモータルズ -神々の戦い-』(11)、『コードネーム U.N.C.L.E.』(15)などに出演。『マン・オブ・スティール』(13)で、アメリカ人以外で初めてスーパーマンを演じた。その後も『バッドマン vs スーパーマン ジャスティスの誕生』(16)、『ジャスティス・リーグ』(17)にスーパーマンとして出演。

映画『ミッション:インポッシブル/フォールアウト』作品詳細

【インタビュー】ヘンリー・カヴィル - トム・クルーズとの共演は“世界最高峰の映画学校”に通っているよう | 写真

『ミッション:インポッシブル/フォールアウト』が、2018年8月3日(金)に日本で公開される。トム・クルーズ主演の人気シリーズ「ミッション:インポッシブル」が再びスクリーンに戻ってくる。主人公イーサンとIMFチームに告げられたミッションは、その同時核爆発を未然に防ぐこと。72時間という短い猶予の中で手がかりは薄く、“名前しか分からない正体不明の敵“を追うミッションに挑む。

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トム・クルーズ, ヘンリー・カヴィル インタビュー|写真1 トム・クルーズ, ヘンリー・カヴィル インタビュー|写真2 トム・クルーズ, ヘンリー・カヴィル インタビュー|写真3 トム・クルーズ, ヘンリー・カヴィル インタビュー|写真4 トム・クルーズ, ヘンリー・カヴィル インタビュー|写真5 トム・クルーズ, ヘンリー・カヴィル インタビュー|写真6 トム・クルーズ, ヘンリー・カヴィル インタビュー|写真7

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