企画展「日本画革命 〜魁夷・又造ら近代日本画の旗手」が、京都の福田美術館にて、2023年1月28日(土)から4月9日(日)まで開催される。
企画展「日本画革命 〜魁夷・又造ら近代日本画の旗手」は、2021年に福田美術館のコレクションに加わった近代日本画約200点のなかから、横山大観、菱田春草、東山魁夷、加山又造、そして奥田元宋など、近代日本画壇で重要な位置を占めた画家の作品を紹介する展覧会だ。
2021年に新たに所蔵品となった約200点の作品は、国内有数の美術収集家・山本憲治の旧蔵品であり、明治期から昭和期にかけて活躍した画家の秀作を含んでいる。本展では、全3章で77点の作品を展示し、そのすべてが同館初公開となる。
近代の日本画では、伝統を継承するのみならず、誰も表現しなかった個性を強く示した作品を重視するという価値観の転換が起こった。第1章では、近代日本画を推進した岡倉天心のもとで活躍した横山大観や菱田春草の作品を展示。また、東京とは異なる清新な趣を追求した京都画壇にも光をあて、徳岡神泉や山口華楊の作品を紹介する。
戦後、1940年代後半の日本では、伝統的な日本画を否定する主張が広がっていった。こうした状況のもと、青を基調に象徴的・幻想的な作品を手がけた東山魁夷や、日本画が持つ装飾美を追求した加山又造といった画家が、斬新な作風で注目を集めた。第2章では、東山魁夷の《緑の朝》や《春来る湖》、加山又造《雪ノ朝》や《日輪》など、戦後を代表するふたりの作品を目にすることができる。
ところで、山本憲治は、瀬戸内海に面した広島・呉の出身であり、生まれ故郷である中国地方の画家の作品や、海を題材とする絵画も数多く蒐集している。第3章では、故郷・広島に着目し、故郷の風景を描き続けた小野竹喬と、広島出身の奥田元宋の作品を展示する。
企画展「日本画革命 〜魁夷・又造ら近代日本画の旗手」
会期:2023年1月28日(土)〜4月9日(日) 前期後期なし、一部替えあり
会場:福田美術館
住所:京都府京都市右京区嵯峨天龍寺芒ノ馬場町3-16
開館時間:10:00〜17:00(入館は16:30まで)
休館日:火曜日(3月21日(火・祝)は開館)
入館料:一般・大学生 1,300円、高校生 700円、小・中学生 400円、障がい者と介添人1名まで 各700円
【問い合わせ先】
福田美術館
TEL:075-863-0606