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展覧会「根来 NEGORO」細見美術館で、朱漆と黒漆を重ねた漆器“根来”の実用的な美しさ

展覧会「細見コレクションの漆芸 根来 NEGORO-朱と黒のかたち-」が、2022年2月10日(木)から4月10日(日)まで、京都の細見美術館にて開催される。

実用から生まれた“根来”の美しさを紹介

湯桶 室町時代 細見美術館蔵
湯桶 室町時代 細見美術館蔵

「細見コレクションの漆芸 根来 NEGORO-朱と黒のかたち-」は、漆器「根来」を一堂に集めて紹介する展覧会。

高坏 平安後期~鎌倉前期 細見美術館蔵
高坏 平安後期~鎌倉前期 細見美術館蔵

「根来」は、中世に紀州・根来寺で作られた飲食器や什器に端を発するといわれており、実用的な器として生み出された。用途に適した簡潔なフォルム、長年の使用に耐えうる堅牢な造り、明快な朱と黒の色彩を特徴としている。

経年変化する朱漆と黒漆のコントラスト

漆を塗り重ねた器の表面は、経年とともに上塗の朱漆が擦れ、中塗の黒漆が現れる。しなやかで強い木と、鮮やかで渋みのある漆の特性を生かした「根来」ならではの、味わい深い塗肌の美しさに注目だ。

亀甲文瓶子 室町時代 細見美術館蔵
亀甲文瓶子 室町時代 細見美術館蔵

会場では、細見コレクションの創始者である初代古香庵が情熱を傾けて蒐集した「根来」を紹介する。本来は神前に酒を供えるための器として用いられた「亀甲文瓶子」は、漆の朱と黒が強く引き合う、時の経過を感じさせる風合いに。

重要美術品 菜桶 徳治2年(1307) 細見美術館蔵
重要美術品 菜桶 徳治2年(1307) 細見美術館蔵

加えて、寺院の食事を運ぶ際に用いられた器である「重要美術品 菜桶」や、平安時代に供物台や膳具として用いられていたとされる「高坏」、東大寺伝来とされている「湯桶」などが登場。実用に向けた造形の美しさや、長い年月を感じさせる重厚な質感を見て取ることができる。

【詳細】
「細見コレクションの漆芸 根来 NEGORO-朱と黒のかたち-」
会期:2022年2月10日(木)~4月10日(日)
会場:細見美術館
住所:京都府京都市左京区岡崎最勝寺町6-3
開館時間:10:00~17:00(入館は16:30まで)
休館日:毎週月曜日(祝日の場合、翌火曜日)
入館料:一般 1,300円、学生 1,000円
※会期などは変更となる場合あり

【問い合わせ先】
細見美術館
TEL:075-752-5555(代)

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