1940年から1975年のノルウェーのデザインアイコンを一同に展示し、その時代背景やデザイン史において重要な役割を担ったデザイナーを紹介する展覧会「NOREWEGIAN ICONS(ノルウィージャン・アイコンズ)」が、2013年6月21日(金)から7月7日(日)まで、東京・代官山のヒルサイドフォーラム&ギャラリーで開催。

注目は現代写真家 ルネ・ヨハンセン(Rune Johansen)の作品や、大きな影響を与えたエドヴァルド・ムンク(Edvard Munch)を初めとするアーティストの作品やヴィンテージ家具。これら家具、インテリア、アートと、リプロダクションされた名作が約100点を一同に展示、販売する。作品の中には、ノルウェーの国民的画家であるムンク制作の貴重なリトグラフも。

本展覧会のために製作されたカタログは全240ページにも及び、各作品の説明の他、歴史的な検証も含めノルウェーデザインを詳細に紹介。また、会期中には東京都内各所にて、ノルウェーをテーマにした関連イベントも企画されている。

1950年から60年代のノルウェーでは、第二次世界大戦後の順調な経済成長と共に革新的なデザインの家具、プロダクトが生み出され、デンマーク、スウェーデン、フィンランドと並んでスカンジナビアン・デザインの重要な一翼を担っていた。国際的なデザインアワードでの受賞や、現代に大きな影響を与える優秀なデザイナー達も多く輩出されたが、1970年代以降のデザインビジネスは衰退の一途をたどることとなってしまう。

そういった状況の中、ノルウェーデザインを改めて国内外に発信しその価値を取り戻すために、ノルウェー・オスロの老舗カフェ、フグレン(FUGLEN)と、ノルウェー最大のアートディーラー、ブロンクヴィスト(Blomqvist)が企画したのが本展覧会で、国際的に高く評価されたデザイナーをはじめ、デザイン、建築、アート、工芸など、多岐にわたる分野の作家の作品が紹介される。2013年1月にノルウェーの首都オスロで開催した際は、オープニングに2000人以上、会期中には計7000人以上が来場し、大きな反響を呼んだ。

左) オスロで開催された展覧会の様子、右) 老舗カフェのフグレン オスロ店

【展覧会詳細】
NORWEGIAN ICONS TOKYO
会場：ヒルサイドフォーラム & ギャラリー
住所：東京都渋谷区猿楽町 18-8 ヒルサイドテラス
会期：2013年6月21日(金)〜2013年7月7日(日)
開館時間：11:00〜19:00(最終日は16:00で閉館)
※会期中は、休館日なし。
内容：ノルウェーのヴィンテージ家具、陶器、ガラス作品、アートなどの展示販売
及び、リプロダクトの展示販売。カタログ、関連アイテムの販売。
主催：Norwegian Icons、FUGLEN
協力：Blomqvist、駐日ノルウェー王国大使館