アニメーション映画『機動戦士ガンダム 閃光のハサウェイ』が、2021年5月7日(金)より全国の劇場で公開される。
原作の『機動戦士ガンダム 閃光のハサウェイ』は、『機動戦士ガンダム』の生みの親として知られる富野由悠季が1989年から1990年にかけて全3巻で発表した小説。劇場版アニメーション『機動戦士ガンダム 逆襲のシャア』および小説『機動戦士ガンダム 逆襲のシャア ベルトーチカ・チルドレン』における「第二次ネオ・ジオン抗争」の後の世界を舞台に、ブライト・ノアの息子であり、反地球連邦組織「マフティー・ナビーユ・エリン(以下:マフティー)」の一員として新型モビルスーツ・Ξ(クスィー)ガンダムを駆るハサウェイ・ノアの戦いを描いた作品だ。
これまで多数のゲーム作品に登場しているほか、プラモデルやフィギュアで主要モビルスーツが立体化されるなどその人気は根強く、ファンからのアニメーション化を望む声も多かった閃光のハサウェイ。今回は、2018年11月30日(金)に公開された映画『機動戦士ガンダム NT(ナラティブ)』に続く、宇宙世紀“次の100年”を描くサンライズのプロジェクト「UC NexT 0100」第2弾作品として、アニメーション化が実現する運びとなった。
スタッフ陣には、監督に『虐殺器官』の村瀬修功、脚本に『機動戦士ガンダムUC』のむとうやすゆき、音楽に同じく『機動戦士ガンダムUC』の澤野弘之、キャラクターデザイン原案に『機動戦士ガンダム 0080 ポケットの中の戦争』の美樹本晴彦、メカニカルデザインにカトキハジメと、豪華スタッフが集結している。
■ハサウェイ・ノア(C.V.小野賢章)
本作の主人公。父はアムロ・レイの戦友、地球連邦宇宙軍ロンド・ベル司令ブライト・ノア。少年時代にシャア・アズナブルが起こした第二次ネオ・ジオン 戦争(シャアの反乱)をくぐりぬけた後、短い軍役を経て、地球で植物監察官候補として研修を受けている。コロニーの農業ブロックからの帰り、乗り合わせたハウンゼン356便でマフティーを名乗るハイジャックに遭遇。軍仕込みの身体能力でそれを撃退し、多くの閣僚たちの称賛を受けるが、そのハサウェイこそが、その閣僚たちの暗殺を行う反地球連邦政府運動マフティーのリーダー、マフティー・ナビーユ・エリンであった。
■ギギ・アンダルシア(C.V.上田麗奈)
本作のヒロインであり、ハサウェイと同じハウンゼン356便に搭乗、乗り合わせた男性たちを魅了した容姿端麗な少女。全てが謎に包まれているが、エレガントな立ち振る舞いと、同機に搭乗しているという事実が、大きな後ろ盾の存在を想起させる。大人社会の歪みに迎合せず、想いを素直に口にする彼女との出会いによって、ハサウェイもその凍りついた過去をも溶かしていく。
■ケネス・スレッグ(C.V.諏訪部順一)
地球連邦軍将校。階級は大佐。元はモビルスーツパイロットで、「シャアの反乱」でも第一線で戦った経歴を持つが、自身のパイロット特性に見切りをつけ、以来平時の実戦のない連邦宇宙軍で新型モビルスーツの開発を続けていた。反地球連邦政府運動マフティーの過激化に対応すべく、キンバレー・ヘイマンに替わりマフティー殲滅部隊の司令として、太平洋を管区とするダバオ空軍基地に赴任する。ハウンゼン356便で出会ったハサウェイに、彼の求めるパイロット像を重ねる。
■ガウマン・ノビル(C.V.津田健次郎)
数々の大戦を戦い抜いてきたベテランパイロットのマフティーメンバー。顔に大きな傷を持つのが特徴。搭乗機のコールサインはメッサー2。
■エメラルダ・ズービン(C.V.石川由依)
ハサウェイを迎えにダバオに送られた姉御肌のマフティーメンバー。技量的な問題で正規のMSパイロットになれなかった過去を持つ。