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東京都美術館で「ムンク展―共鳴する魂の叫び」初来日の代表作《叫び》&版画や絵画など約100点

「ムンク展―共鳴する魂の叫び」が、東京都美術館で開催される。会期は、2018年10月27日(土)から2019年1月20日(日)まで。

代表作《叫び》を含む、約100点の作品が一堂に

エドヴァルド・ムンク《自画像》1882年
エドヴァルド・ムンク《自画像》1882年

20世紀における表現主義に絶大な影響を与えた画家の巨匠、エドヴァルド・ムンク。1863年にノルウェーで誕生したムンクは、その生涯を閉じるまでに数々の名作を世に送り出した。中でも世界的な代表作と知られるのが《叫び》。版画を除くと4点が現存しており、今回オスロ市立ムンク美術館が所蔵するテンペラ・油彩画の《叫び》は初来日となる。

さらに「ムンク展―共鳴する魂の叫び」では、オスロ市立ムンク美術館が誇る世界最大のコレクションを中心に、約60点の油彩画に版画などを加えた約100点を展示。会場は全9章で構成し、ムンクの生きた時代やその環境にフォーカスを当てながら、その60年に及ぶ画業に迫る。

家族の死を経て画家の道に

エドヴァルド・ムンク《地獄の自画像》1903年
エドヴァルド・ムンク《地獄の自画像》1903年

子供時代に、母や姉と死別したムンク。その悲劇は、ムンクを画家の道へと導くと同時に、その絵画にも大きな影響を及ぼしている。「第1章 ムンクとは誰か?」では、家族の死を経て画家となる道を決意した青年期から晩年までの自画像を展示。闇が忍び寄る男の姿を描いた《地獄の自画像》は、暗い影が落ちる中にあっても強い自尊心を感じることが出来る作品だ。

エドヴァルド・ムンク《病める子Ⅰ》1896年
エドヴァルド・ムンク《病める子Ⅰ》1896年

続く「第2章 家族と死」では、家族の死を題材とした一連の作品を展示する。その中でも、青白くやせ細った少女を描いた《病める子 I》は、自然主義的な表現からの脱却をみせる初期の代表作となっている。

人間の内面を露呈した独自の画風

エドヴァルド・ムンク《叫び》1910年?
エドヴァルド・ムンク《叫び》1910年?

注目となるのは「第4章 魂の叫び ─不安と絶望」。留学中に父も亡くしたムンクは、パリやベルリンで新たな思想や芸術に刺激を受けながら、やがて人間の内面を露わにするような独自の画風を確立していく。そして90年代前半に制作されたのがオスロ国立美術館蔵の《叫び》。オスロ・フィヨルドの上に広がる鮮烈な日没を背景に描いた作品は、人間の内面に抱える不安や孤独などの感情が周囲に共鳴しているかのようだ。

愛と死をテーマに

エドヴァルド・ムンク《月明かり、浜辺の接吻》1914年
エドヴァルド・ムンク《月明かり、浜辺の接吻》1914年

ムンクはやがて愛や死をテーマとした連作〈生命のフリーズ〉を構想する。「第5章 接吻、吸血鬼、マドンナ」では、そんなモチーフを絵画に反映させた代表作《月明かり、浜辺の接吻》《森の吸血鬼》《マドンナ》を展示。ムンクは、これらの作品を世間に広める一方、自身の手元に残しておく為にも、その晩年まで同じモチーフを描き続けたという。

ムンク晩年の作品

エドヴァルド・ムンク《自画像、時計とベッドの間》1940-43年
エドヴァルド・ムンク《自画像、時計とベッドの間》1940-43年

その後恋愛のトラウマから神経症やアルコール依存症に悩まされていたムンクだが、療養後は故郷へと帰還。「第9章 画家の晩年」では、隠遁生活を送りながら、旺盛な制作を続けたムンクの作品を紹介する。それらの晩年の作品は、鮮やかな色彩と軽いタッチで明るい画風が特徴。《太陽》や《自画像、時計とベッドの間》などに加え、初期作品の再制作作品《二人、孤独な人たち》が展示される。

【詳細】
「ムンク展―共鳴する魂の叫び」
会期:2018年10月27日(土)~2019年1月20日(日)
開室時間:9:30~17:30 ※金曜日、11月1日(木)、11月3日(土)は20:00まで(入室は閉室30分前まで)
休室日:月曜日、12月25日(火)、1月15日(火)、[年末年始休館]12月31日(月)、1月1日(火・祝)
※11月26日(月)、12月10日(月)、12月24日(月)、1月14日(月)は開室
場所:東京都美術館 企画展示室
住所:東京都台東区上野公園8-36
観覧料:一般1,600円(1,400円),大学生・専門学校生1,300円(1,100円)、高校生800円(600円)、65歳以上1,000円(800円)
前売券販売期間:7月21日(土)~10月26日(金) ※先行を除く
※いずれも消費税込。( )内は前売・20名以上の団体料金。中学生以下無料。
※身体障害者手帳・愛の手帳・療育手帳・精神障害者保健福祉手帳・被爆者健康手帳を持参した人、またその付添人(1名まで)は無料。
※11月21日(水)、12月19日(水)、1月16日(水)はシルバーデーにより65歳以上は無料。
※毎月第三土・翌日曜日は家族ふれあいの日により、18歳未満の子を同伴する保護者(都内在住、2名まで)は、当日一般料金の半額。いずれも証明できる身分証必要。
※都内の小学・中学・高校生ならびにこれらに準ずる者とその引率の教員が学校教育として観覧するときは無料(事前申請必要)。
※12月は高校生無料月間。
※各章のタイトルは変更の可能性あり。

作品はすべてオスロ市立ムンク美術館所蔵 All Photographs © Munchmuseet

Photos(15枚)

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