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映画『ふきげんな過去』16年6月公開 - 主演・二階堂ふみにインタビュー

二階堂ふみ・小泉今日子主演映画『ふきげんな過去』が、2016年6月25日(土)より全国ロードショー。

脚本・監督は、異才の劇作家と称される前田司郎。三島由紀夫賞、向田邦子賞、岸田國士戯曲賞などを受賞している彼が、満を持してオリジナル脚本による人間ドラマに挑む。

選ばれたのは二人の女優。『毎日かあさん』以来5年ぶりの主演となる小泉今日子と、若手演技派として抜群の存在感を誇る二階堂ふみだ。出演作『ほとりの朔子』を見て「すげえいいじゃん」とその演技に惚れ込み、前田監督がオファーしたという二階堂は、これまでの個性的な役どころとは一風変わり、自然体の姿をスクリーンでみせる。

―二階堂ふみが語る、映画『ふきげんな過去』とは。

二階堂:「小泉さんといつか親子の役でご一緒したいなという気持ちがあったので、念願が叶ったのが一番嬉しかったですね。」

作中で、二階堂と小泉は訳アリの親子だ。北品川で食堂「蓮月庵」を営む、果子(演:二階堂ふみ)たち家族の前に、18年前に死んだはずの伯母・未来子(演:小泉今日子)が突然現れる。―「あたし生きていたの。」

彼女の出現が、退屈な毎日を過ごしていた果子を変える。戸籍もなく何かに追われる、前科持ちの未来子。図々しい彼女の態度と、両親との気まずそうな関係性。はじめは納得のいかない同居であったはずなのに、時が経つにつれ形を変えていく。

「自分が本当の母親だ」と未来子に告げられた18歳の夏。鬱屈としていた日々が特別な時間に変わる。

二階堂:「10代特有のちょっと、とげとげした感じというか、退屈な毎日に何か起きればいいのにって。自分から何かを起こすとよりは、何かが起きてくれないかなという、受け身の体制でありながらもチクチクしている期間。果子ちゃんのその一瞬を映画の中で出せたらいいなと思いました。」

イライラするほどの葛藤と刺激を求める渇き。誰もが通り過ぎたはずの若者特有の感情を日常的なシーンを通して浮彫りにしていく。

12歳でのデビュー以降、女優と学生の二足の草鞋を履く二階堂。果子と同じ高校3年生の夏、何を感じていたのだろうか。

二階堂:「属俗にいう思春期という期間はあったと思いますが、何か起きればいいのにっていう(受け身の)気持ちはあまりなかったです。仕事をしていたので、忙しかったですね。

中学・高校生のときって、大人と子供の区別がついていない。一番色々な変化が敏感に感じられる時期ですよね。自分の中で生まれた考えや、そこから今につながるものは、そういった期間があったから得られたと思いますので。振り返ると、楽しい思春期を過ごせたなと思っています。」

この頃二階堂は、園子温監督『ヒミズ』(2012年)に主演。ヴェネツィア国際映画祭で、最優秀新人俳優賞「マルチェロ・マストロヤンニ賞」を共演の染谷将太とともにダブル受賞した。その後も、日本アカデミー賞優秀主演女優賞を受賞した『私の男』、中島哲也監督の『渇き』と、ヒット作に恵まれ続けている。

二階堂:「現場にいることが好きというのはずっと変わらないです。(映画とは)皆でつくるものなので。そういうことを感じられるのが好きなんだと思います。芝居に入ると、俳優さんだけでなく色々な方にお会いできるのも素敵なところ。映画っていうものが好きで好きなものに携わられているので、幸せですね。

ただ私も学生なので。学校に行く日常があってこそお仕事も成り立っているので、他の20代の方と感じていることは変わらないと思います。」

大きな舞台にたくさん立っているのに、二階堂の口から出る言葉はとても‟素朴”だ。父との異常な愛情におぼれる少女、親子ほども歳が離れた老作家と関係を深める金魚の女の子。これまで演じていた、個性的な役柄にはどのように向き合ってきたのだろうか。

二階堂:「役作りというのが、身体を作り替えるとか、髪の毛の色を変えるとか。服装や、太る・やせるといった表面的なことを差すのか。それとも内面的なものなのか。

いつも私は割と自由で、役作りのやり方は決まっていません。今回だと、見た目は特に意識していませんでした。10代っぽくみえればいいかなという感じで。セリフも一人でどうこうっていうことではなくて、他の方々との掛け合いの中で自然に出る言葉。あんまり意味のない会話がされている中で出るセリフを大切にしていました。」

ちゃぶ台を囲みながら食堂の仕込みをする家族、縁側で寄り添って会話をする親子。劇中で展開されるのは、ありきたりな場面ばかりだ。しかし、日本で豆料理屋を手伝う異国人・野村さん(演:AHMAD ALI)や、仕事をせず何もしない父・タイチ(演:板尾創路)、未来子を連れ去りくる謎の男・康則(演:高良健吾)といった果子を囲む面々が、ユーモラスな世界観を創り出している。

二階堂:「‟いい作品”を作りたいなと思うことを大切にしています。‟いい作品”というのは、ああいうことです、こういうことですと言葉にするのが難しいのですが。それでも、いいものができたときは心が動かされて、何かを感じるはず。観た方々にとって、この作品がそういう存在になっていればいいなと願っています。」

登場人物たちの滑稽さと巧みなセリフ回しのなかで繰り返される、‟わかりあえなさ”と‟わかりあいたさ”にゆれる人間同士の模様。愛と孤独と成長に満ちた‟ひと夏の物語”にスクリーンで出会ってみては。

■ストーリー
物語の舞台は北品川の食堂「蓮月庵」。果子(二階堂ふみ)は、毎日が死ぬほど退屈でつまらない。けれどそこから抜けだして他に行くこともできず無為な夏を過ごしていた。ある日、果子たち家族の前に、18年前に死んだはずの伯母・未来子(小泉今日子)が、突然戻ってきて告げる。「あたし生きてたの」。戸籍も消滅している前科持ちの未来子。そして自分が本当の母親だというが・・・。

【作品情報】
『ふきげんな過去』
公開日:2016年6月25日(土) テアトル新宿他全国ロードショー
出演:小泉今日子、二階堂ふみ、高良健吾、山田望叶、兵藤公美、山田裕貴/、大竹まこと、きたろう、斉木しげる、黒川芽以、梅沢昌代、板尾創路
監督・脚本:前田司郎
音楽:岡田徹
©2016「ふきげんな過去」製作委員会

Photos(15枚)

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