■その他の機能

左)ムーンフェイズ表示、右)リュウズの位置表示機能

ムーブメントのパワーリザーブ表示とは、時計のゼンマイが切れるまでの残り作動時間を表示してくれる機能。手巻き式の時計であるため、正確な時間を刻むためにも、ゼンマイが切れないための配慮は大切になる。

リュウズの位置表示機能は、3段階の巻上げまたは調整位置のうち、現在の段階を表示もの。
r=ソヌリ/ムーブメントの香箱の巻上げ
c=天体図/アラーム時刻調整
m=時刻調整
という意味があり、それぞれの調整を果たしてくれる。

“秘密”の仕掛けとは、完全に埋め込まれたアラーム機構用の巻き上げボタン。アラームの巻上げが必要な時、リュウズの上のペンダントを押してボタンを解放し、1/4回転程度回すと、ボタンはミドルケースから突き出す仕掛けとなっている。

時間表示のチャプターリングの中心に置かれたムーンフェイズ表示は、29.5305882日周期で計算され、4つの月相を描いたモチーフと月齢を示す針で示される。ヴァシュロン・コンスタンタンのこのムーンフェイズ機構の修正は、1027年にわずか1度だけだ。