パリスとドガが新チームに仲間入りすることを知った時の感想も気になります。

ポム＆グレッグ：超興奮しました！！

ポム：結果、いろんなキャラクターとの絡みも増えて、パリスの色々な面を見せることができるようになったのが嬉しかったです。前作での冷酷な悪役というイメージではなく、もっと色々な感情を持っていて、お茶目な部分や隙もあって…。最初、みんなからは「悪魔から天使になるわけではない、180度急に変わっていい人になるわけではないから安心して演じて！」と念を押されました(笑)。

グレッグ：僕は「デッドレコニング」で死なずにカムバックできたことにまずびっくりしました。そしてイーサンのチームに加わることを知り、子どもの頃の夢を叶えることができたんです。子どもの頃はIMFになりたかったし、何よりもイーサンと共に戦いたかった。そして今、それが実現している。スーパーヒーローのように世界を救おうとするキャラクターを演じることができて幸せです。

「ファイナル・レコニング」の脚本を読んで初めて明らかになったのでしょうか？

ポム：はい。まず「ミッション：インポッシブル」は、脚本があってそれをもとに撮影する、という流れではないんです。ストーリーや設定は常に流動的で、様々なアイデアをもとに、その場でみんなで話し合いながら進めていくんです。なので、「デッドレコニング」は1つの作品として完結していて、「次に進むにはどういうアイデアを使おう？」というところからまた話し合って決まっていくので。もしかしたらパリスが仲間に加わらない可能性もあったかも…？

グレッグ：どの映画も異なるプロセスで撮影を進めていくけれど、「ミッション：インポッシブル」はその中でも特に例外かもしれないですね。

グレッグさんは、映画『トップガン マーヴェリック』でもトム・クルーズとクリストファー・マッカリーと共演しました。その時の撮影で驚いたことはありましたか？

『トップガン マーヴェリック』では、アメリカ軍全面協力、というのが驚きでしたね。本物の戦闘機を借りて撮影に挑んだので。戦闘機を貸してくれるなんてどうかしてますよね(笑)。

ちなみに、「ミッション：インポッシブル」の映画で、キャストがまず知りたいのは「どこに行くのか、どこで撮るのか」ということ(笑)。世界中を旅するようにして撮影ができる数少ない映画なので。

ポム：もうひとつ「ミッション：インポッシブル」の魅力は、ストーリーももちろんですが、トムだけでなく、すべてのキャラクターが輝けるというところ。トムや監督が、キャラクターの魅力が引き立つような魅せ方を提示してくれるんです。その分、観客もキャラクターに思い入れを抱きやすくなっているはずです。

迫力満点、超絶アクションシーン撮影に向けて

作中でトムは空を飛ぶセスナ機にしがみついたり、危険と隣り合わせの潜水スタントを行ったりと、陸・海・空あらゆるロケーションで人間離れのスタントを披露しました。トムだけでなく、出演者それぞれのアクションシーンも圧巻でした。

ポム：シーンに登場する動きを繰り返し繰り返し練習して、身体に覚え込ませました。スタントチームの方々もとても優秀で、キックやパンチのやり方、コアマッスルの鍛え方、正しい食事など、様々なことを教えてくれました。食事も実際に作ってくれて、健康的な食生活を送れました。

グレッグ：過酷な撮影を耐え抜くには、丈夫な身体で居続ける必要がある。アクションシーンの振り付けもとてもテクニカルで、戦っている時に次の動きを考えなくて済むように、僕もしっかりと身体に覚え込ませましたね。

ちなみに、前作の「デッドレコニング」では、イーサンを追跡するCIAエージェントという役どころだったので、ひたすらランニングのトレーニングを行いました。なんてったって、トムはすごく足が速い。3、40年映画の中で走り続けているので、イーサンを捕まえる役は本当に難しいと思います。これは真剣に聞いてほしいのだけど、僕はトレーニングする時、トムの写真をルームランナーの上に置いて、彼を見つめながら走っていました。「いつか追いつくぞ、いつか捕まえてやるからな」と思いながら(笑)。

【作品詳細】
映画『ミッション：インポッシブル／ファイナル・レコニング』
公開日：2025年5月23日(金)
※5月17日(土)～5月22日(木)に全国劇場にて先行上映を実施
監督：クリストファー・マッカリー
出演：トム・クルーズ、ヘイリー・アトウェル、ヴィング・レイムス、サイモン・ペッグ、ヴァネッサ・カービー、イーサイ・モラレス、ポム・クレメンティエフ、マリエラ・ガリガ、ヘンリー・ツェニー、ホルト・マッキャラニー、ジャネット・マクティア、ニック・オファーマン、ハンナ・ワディンガム、アンジェラ・バセット、シェー・ウィガム、グレッグ・ターザン・デイヴィス、チャールズ・パーネル、フレデリック・シュミット
配給：東和ピクチャーズ
原題：Mission: Impossible - The Final Reckoning