H&M(エイチ&エム)が、2025年秋コレクションにてデザイナーのグレン・マーティンス(Glenn Martens)とコラボレーション。新コレクション「グレン・マーティンス・エイチ・アンド・エム(Glenn Martens × H&M)」が、H&M渋谷店・新宿店ほかにて2025年10月30日(木)より発売する。
 これまで、カール・ラガーフェルドやステラ・マッカートニー、コム デ ギャルソン・バイ・川久保玲など数々のデザイナーとタッグを組んできたH&M。2025年秋シーズンに、H&Mがパートナーシップを組むのはディーゼル(DIESEL)とメゾン マルジェラ(Maison Margiela)にてクリエイティブディレクターを務めるグレン・マーティンスだ。
 今回の「グレン・マーティンス・エイチ・アンド・エム」では、ストリートウェアとクチュールの境界線を試すような実験的デザインを得意とする彼が手掛けた、ウィメンズ、メンズ、ユニセックス、アクセサリーまで全57型を展開する。彼が2024年まで11年間にわたって率いていたY/プロジェクト(Y/PROJECT)のデザインも反映している。
ユニセックスアイテムでは、形を自在に変化させられるアウターが登場。クラシカルなトレンチコートやブレザーのラペル部分には、フォイルやワイヤーが備えられており、立体的かつ個性的な表情で遊ぶことができる。
また、マーティンスの代表作のひとつといえるブルーストライプのシャツも登場。襟にはワイヤーが配されており、彫刻的にかたちを変化することができる。
ウィメンズラインで注目したいのは、だまし絵のような遊び心溢れるデザイン。タイトなシルエットのロングスリーブトップやカットソーワンピースには、マーティンスのアーカイブニットのプリントが施されている。また、なめらかなサテンスカートは、チェック柄のプリーツスカートが優雅に揺れる一瞬を切りとったかのようなプリントだ。
ストレートデニムは、まるでハイレグのようなシルエットで2色のデニムを切り替えたツートンカラー。シースルーのドレスは、ランダムに素材が揺れ動き、上品さと個性を持ち合わせている。
メンズアイテムは、ユニセックス同様に“変形”がキーワード。なおかつボリューム感のあるシルエットを軸にしている。例えば、フライトジャケット、フランネルのチェック柄シャツは、フォイル素材によってフロントをクシュクシュと変形可能だ。
ワイドシルエットのデニムは、膝上あたりまでサイドスリットが入った動きのある仕上がりで、長めの丈感で余裕をもたせて履くのがマーティンス流。コレクション内で展開されるトレッキング風のメンズレザーブーツとあわせるのがおすすめだ。