fashionpress[ファッションプレス]

fashionpress x fashionpress instagram 検索
menu

fashionpress[ファッションプレス]

share_icon
  1. トップ   /  
  2. ニュース   /  
  3. 映画   /  
  4. インタビュー

スヌーピー初の3D映画『I LOVE スヌーピー』”物語を広げず、原作に忠実に”

スヌーピーの3D映画『I LOVE スヌーピー THE PEANUTS MOVIE』が、2015年12月4日(金)より全国ロードショー。

スヌーピーは、1950年から2000年までアメリカの新聞上で連載されたコミック『ピーナッツ』に登場するキャラクター。見た目の可愛さと裏腹なシュールな言動が話題を呼び、瞬く間に人気者となった。また『ピーナッツ』も、世界で2,000紙・75ヵ国・21ヵ国語に翻訳され、老若男女問わず愛され続けている名作だ。

『I LOVE スヌーピー THE PEANUTS MOVIE』では、スヌーピーを初めてCG・3Dで映像化。これまで発表されたアニメ作品とは異なり、毛の一本一本までリアルに描写され、思わず手を伸ばしたくなるほど“もふもふ”とした質感が表現されている。

製作は、映画『アイス・エイジ』シリーズで知られているブルー・スカイ・スタジオが担当。原作からスキャンした画像をもとに、リアルなタッチと手書きのぬくもりを合わせ独自の世界観を創り上げている。また音楽は、映画『アナと雪の女王』のクリストフ・ベックが手掛ける。

原作者の息子であり、本作の脚本家であるクレイグ・シュルツが来日。彼ならではの製作アイデアや作品の魅力について話を聞いた。

スヌーピー初の3D映画『I LOVE スヌーピー』”物語を広げず、原作に忠実に” | 写真

お父様が描いていた人気コミック『ピーナッツ』を映画化するにあたり、大切にした点はどこでしょうか。

50年間続いたコミックに敬意を評するという意味で、物語を広げず、原作に忠実であるということを気をつけていました。しかし、2つの物語を同時に進めるという『ピーナッツ』にとって新しいチャレンジを行っています。

作中でのスヌーピーは、チャーリー・ブラウンの恋を叶えるために手助けするよき親友です。しかし実は、(本作には)2つの物語があって、スヌーピーの空想世界も同時に展開されていきます。その世界は、チャーリー・ブラウンの行動からインスピレーションを得ているので、2つの物語がとても近いところで折り重なっていきます。

スヌーピー初の3D映画『I LOVE スヌーピー』”物語を広げず、原作に忠実に” | 写真

なぜ、異なるストーリーを同時に展開させたのでしょうか。

実は、映画『ラブ・アクチュアリー』からも少し影響を受けているんです。あの作品は、8つの物語が1つになっているところがとても面白いなと感じていました。

『ピーナッツ』の世界は、ゆっくり物事が運んでいて、90分という時間は、とてももたないなと感じていました。なので、アクションだとか、子供たちがワクワクする要素を織り交ぜていかなくてはいけないと思いました。そこで、今まで私たちが見たことのなかった、スヌーピーの頭の中の世界を表現することにしました。チャーリー・ブラウンの世界とともに、空を飛ぶスヌーピーの空想世界が進行していくのです。

スヌーピー初の3D映画『I LOVE スヌーピー』”物語を広げず、原作に忠実に” | 写真

3Dの効果的な採り入れ方にもワクワクさせられました。

私は一番初め、17分間のテレビ特番という形を想像していました。チャーリー・ブラウンの世界はこれまで(アニメ化されてきたクリスマス特番)のように平面的に描き、スヌーピーの物語は3Dで描くということを考えたんですね。

しかし、それを実際にやってみると、1分間に100万ドルもかかってしまうということがわかり、とてもテレビではできない、映画にしなくてはいけないのではと思いました。そこで、監督のスティーブと話をすると、例えCGであっても2Dのように平面的な映像に見せることが可能だと教えてくれたんです。

大空を舞台にしたスヌーピーのアクションシーンは、ブルー・スカイ・スタジオによる最新CG・3D技術を駆使し、立体的で迫力のある映像に仕上がった。一方、硬い絆で結ばれたチャーリー・ブラウンとの友情物語や『ピーナッツ』の愛すべき仲間たちによる温かいストーリーは、これまで発表したアニメ作品のように平面的に描かれ、原作のぬくもりを感じさせる。

スヌーピー初の3D映画『I LOVE スヌーピー』”物語を広げず、原作に忠実に” | 写真

キャラクターも3D化することで新しい魅力が生まれていましたね。

初めて、黒い輪郭線を描いていないキャラクターたちが登場します。

私は、この作品が出来上がるまでの過程をずっと見守っていたのですが、これが(輪郭線がない状態にすること)成し遂げられるには、大変な苦労と工夫が必要だったんです。最初は、うまくいかないことも多かったのですが、最後はホームランのような素晴らしい成績を残すことができて、とても嬉しく思います。

最後に、本作の一番の魅力はどこでしょうか。

父がキャラクターたちを描いているとき、頭の中で見ていたもの、これがまさに映画の内容なのではないかと感じています。父が想像していたものを映像でお見せできるのが一番の魅力であると思っています。

原作の持ち味を活かしたまま、キャラクターを三次元化するため、ブルー・スカイ・スタジオは、社内に「ルーシー・ヴァン・ベルト大学」を設立し、80人のアニメーターに向けて3週間のプログラムを実施。そんな努力と最新技術の結晶から、輪郭線のないキャラクターが生まれている。

■ストーリー
やることなすことうまくいかない不器用な少年、チャーリー・ブラウンにとって、毎日はバラ色というわけにはいかない。しかし、そんなチャーリー・ブラウンの日々に大きな変化が訪れる。クラスに赤毛の女の子が転校してきたのだ。彼女を一目見るなり、胸の高鳴りを覚えるチャーリー・ブラウン。「自分を変えたい」と決意 したチャーリー・ブラウンは、スヌーピーの応援に応えてダメな少年から一歩前に踏み出し、赤毛の女の子と話すことができるのだろうか。

一方、スヌーピーは大冒険の旅に出発する。空想好きな彼は、犬小屋の屋根からパイロットのフライング・エースになりきり、兄弟たちをクルーに迎え、パリの 空へと出撃。宿敵レッド・バロンを倒すというミッションに燃えて危険な飛行を行う彼は、キュートなパリジェンヌのフィフィに出会って一目惚れ。ロマンティックな空のデートとアクロバティックな戦いに身を投じる。

【作品情報】
『I LOVE スヌーピー THE PEANUTS MOVIE』
公開時期:2015年12月4日(金) 2D/3D 全国ロードショー
監督:スティーブ・マーティノ
配給:20 世紀フォックス映画
© 2015 Twentieth Century Fox Film Corporation. All Rights Reserved.PEANUTS © Peanuts Worldwide LLC

Photos(12枚)

インタビュー|写真1 インタビュー|写真2 インタビュー|写真3 インタビュー|写真4 インタビュー|写真5 インタビュー|写真6 インタビュー|写真7 インタビュー|写真8 インタビュー|写真9 インタビュー|写真10 インタビュー|写真11 インタビュー|写真12

キーワードから探す