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建築家「大西麻貴+百田有希 / o+h」展覧会が六本木で - “生きた全体”としての建築を探る

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展覧会「大西麻貴+百田有希 / o+h展:生きた全体——A Living Whole」が、東京・六本木のTOTOギャラリー・間にて、2024年9月4日(水)から11月24日(日)まで開催される。

「生きた全体」がいかに建築として生まれるか?

大西麻貴+百田有希 / o+h 《熊本地震 震災ミュージアム KIOKU》 熊本県 2023年
©Takumi Ota
大西麻貴+百田有希 / o+h 《熊本地震 震災ミュージアム KIOKU》 熊本県 2023年
©Takumi Ota

大西麻貴+百田有希 / o+hは、公共建築から住宅、福祉施設まで幅広く手がけ、2023年にはヴェネチア・ビエンナーレ国際建築展日本館のキュレーションに携わるなど、注目を集めてきた若手建築家ユニットだ。

大西麻貴+百田有希 / o+h 《シェルターインクルーシブプレイス コパル》 山形県 2022年
©copal
大西麻貴+百田有希 / o+h 《シェルターインクルーシブプレイス コパル》 山形県 2022年
©copal

大西と百田にとって、建築をつくることは、その建築を含む「生きた全体(a living whole)」を考えることだという。つまり、その場所にふさわしい建築をつくるとき、多様な背景を持つ利用者や地域の人々の意見、その土地に伝わる物語へと耳を傾けるという営みを含めて、建築だと捉えているのだ。

「生きた全体」はまた、空間的、時間的にも理解できる。空間的には、建築はその内側にひとつの世界を生みだすとともに、その外側の世界の一部であるというように、内側と外側の世界を架橋する存在であるといえる。一方、時間的には、その土地や人々の過去によって現在が育まれ、過去の蓄積が変化して未来へとつながるというように、建築は過去・現在・未来とともに存在するのである。

大西麻貴+百田有希 / o+h 《シェルターインクルーシブプレイス コパル》 山形県 2022年
©copal
大西麻貴+百田有希 / o+h 《シェルターインクルーシブプレイス コパル》 山形県 2022年
©copal

たとえば、大西と百田が手がけた児童遊戯施設《シェルターインクルーシブプレイス コパル》。山形県に建てられたこの施設では、スロープが車椅子を含むすべての人の動線であると同時に、子どもの遊び場でもあるというように、ひとつの部分だけを取り出すことができない総体として建築が考えられている。

大西麻貴+百田有希 / o+h 《Good Job! Center KASHIBA》 奈良県 2016年
©Yuma Harada
大西麻貴+百田有希 / o+h 《Good Job! Center KASHIBA》 奈良県 2016年
©Yuma Harada

「大西麻貴+百田有希 / o+h展:生きた全体——A Living Whole」では、大西麻貴+百田有希 / o+hが目指す「生きた全体」が、いかにして建築の風景として生まれるのかを探る展覧会。模型やインスタレーション、言葉などを通して、o+hの建築の実践を紹介する。

展覧会概要

展覧会「大西麻貴+百田有希 / o+h展:生きた全体——A Living Whole」
会期:2024年9月4日(水)~11月24日(日)
会場:TOTOギャラリー・間
住所:東京都港区南青山1-24-3 TOTO乃木坂ビル 3F
開館時間:11:00~18:00
休館日:月曜日
入場料:無料

【問い合わせ先】
TOTOギャラリー・間
TEL:03-3402-1010

Photos(4枚)

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