【インタビュー】仏版実写映画『美女と野獣』 - 主演女優レア・セドゥが語る“おとぎ話”の魅力

同名の長編アニメーション作品などで知られるフランスの民話『美女と野獣』が実写映画化。
醜い野獣と、身も心も美しい娘ベルが織り成すファンタジーの傑作として、小説、絵本、アニメーション、映画、ミュージカルと、その形を変えて世界中で語り継がれてきた『美女と野獣』だが、その殆どにおいて「なぜ王子は野獣に身を落としたのか?」という秘密は明かされなかった。
野獣は一体どれほどの罪を犯し、そこにはどんな秘密が隠されているのか……。『美女と野獣』では、これまで描かれていなかった部分に焦点を当て、切なくも悲しい物語が紐解かれていく。
主人公のベル役は、女優のレア・セドゥ。野獣役を務めるのは、同じくフランス人俳優のヴァンサン・カッセルだ。1740年に書かれたヴィルヌーヴ夫人の原作小説を元に、野獣の“隠され続けてきた”過去が今、明かされる。
彼女は、1946年に撮影されたフランスが誇る芸術家ジャン・コクトー監督の『美女と野獣』を幼いころから観ており、ファンタジー映画が好きだという。そんなレア・セドゥは、『美女と野獣』でどんなこだわりを持って主人公ベルを演じきったのだろうか。彼女にコクトー版と異なる『美女と野獣』の魅力、華やかな衣装の数々、舞台裏の撮影秘話についてたずねた。
レア・セドゥが考える『美女と野獣』について
『美女と野獣』は世界中で知られている物語ですが、『美女と野獣』 -では“小さい子供も共感できる”という点を意識したそうですね。
ジャン・コクトー版『美女と野獣』のベルより、モダンだと思うんです。というのも例えば、コクトー版のベルは登場した時点で大人の女性でした。けれど今回は、少女から大人の女性へ成長していきます。それは愛を発見することにより、女性になるわけなんですけれども、シンボル的に処女喪失としても描かれていると思います。女性が成長し、大人になるという意味で。
もう一つのモダンという意味で、ベルは運命を自分の手でどうにかしようとします。例えば、お父さんを救おうと自分で能動的に動いています。コクトー版『美女と野獣』は、わりと野獣を中心に話が展開されていますが、そういったモダンなベルが中心です。
ご自身とベル、似ているところはあると思いますか?
そうですね、共通点は何がしか少しあると思います。ちゃんとした意思をもっているということと、恐怖に立ち向かうことができるという点だと思います。
ベルとの共通点を活かして、役作りを行ないましたか?
はい。ベルには意思をもつ女性であってほしかったし、そのように演じようと思いました。運命に盲従するのではなく、恐怖や野獣とちゃんと戦うことのできる女性にしたかったからです。
「美しいラブストーリー」だとおっしゃっていましたね。
美しいのはなぜかというと、2人の人物にとっての“解放の物語”であるからです。野獣は見かけ的に普通とは違っているわけだし、彼女も家族の中であまり理解されていない状態だから、2人共がある意味アウトサイダーです。その2人が結びつくのが面白いと思います。
『美女と野獣』に出演したことで、あなた自身に変化はありましたか?
この映画による変化。確かに、私が今まで出演していた映画は作家主義的な作品が多かったのですが、この作品は、はじめて一般大衆向けの映画に出た経験でした。道を歩いていて小さな女の子が私のことを分かってくれた、という変化があります。
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