東京の山種美術館では、開館55周年記念特別展「山種美術館所蔵 浮世絵・江戸絵画名品選 ─写楽・北斎から琳派まで─」を、2021年7月3日(土)から8月29日(日)まで開催する。
葛飾北斎や歌川広重、喜多川歌麿といった絵師の名品や、琳派の充実した作品群を所蔵する山種美術館。開館55周年記念特別展「山種美術館所蔵 浮世絵・江戸絵画名品選 ─写楽・北斎から琳派まで─」では、同館のコレクションから浮世絵と江戸絵画の優品を紹介する。
本展では、山種美術館が所蔵する浮世絵の名品を一挙に公開。「赤富士」として広く知られる北斎の《冨嶽三十六景 凱風快晴》や、広重の代表作《東海道五拾三次》、東洲斎写楽の個性的な役者大首絵3点などを目にすることができる。
とりわけ、同館が所蔵する広重《東海道五拾三次》(保永堂版)は、江戸時代以来セットで伝わる貴重な全56枚の揃いであり、最初期の摺りの特徴を持つ図や、題字を記した扉も含まれている。本展では、これら全点を前・後期に分けて展示する。
また、山種美術館の江戸絵画コレクションのなかでも充実している琳派作品からは、俵屋宗達絵・本阿弥光悦書による《鹿下絵新古今集和歌巻断簡》や《四季草花下絵和歌短冊帖》、酒井抱一《秋草鶉図》(重要美術品)、鈴木其一《四季花鳥図》などを紹介する。
さらに、伊藤若冲の《伏見人形図》、重要文化財である岩佐又兵衛《官女観菊図》や椿椿山《久能山真景図》など、江戸絵画の諸流派の作品を楽しむことができる。
開館55周年記念特別展「山種美術館所蔵 浮世絵・江戸絵画名品選 ─写楽・北斎から琳派まで─」
会期:2021年7月3日(土)〜8月29日(日) 会期中に一部展示替えあり
[前期 7月3日(土)〜8月1日(日) / 後期 8月3日(火)〜8月29日(日)]
会場:山種美術館
住所:東京都渋谷区広尾3-12-36
休館日:月曜日(8月9日(月・休)は開館)、8月10日(火)
開館時間:平日 10:00〜16:00 / 土・日・祝日 10:00〜17:00(入館はいずれも閉館30分前まで)
入館料:一般 1,300円、大学生・高校生 500円、中学生以下 無料(付添者の同伴が必要)
※障がい者手帳、被爆者健康手帳の提示者、および介助者(1名)は、一般1,100円
※きもの特典:きもの・ゆかたでの来館者は、入館料から200円引き(複数の割引、特典の併用は不可)
※入館日時のオンライン予約が可能(詳細は美術館ウェブサイトを確認)
※会期・開館時間などは変更となる場合あり
※出品作品および展示期間は都合により変更となる場合あり
【問い合わせ先】
TEL:050-5541-8600 (ハローダイヤル / 電話受付時間 9:00〜20:00)