企画展「チューリップテレビ開局30周年記念 ポーラ美術館コレクション展─印象派からエコール・ド・パリ─」が、富山県美術館にて、2021年4月24日(土)から6月27日(日)まで開催される。
また、「ポーラ美術館コレクション展」は、2021年7月9日(金)から9月5日(日)まで大阪・あべのハルカス美術館に、9月18日(土)から11月23日(火・祝)まで東京・Bunkamura ザ・ミュージアムに巡回する。
「ポーラ美術館コレクション展」は、日本屈指の西洋絵画コレクションを誇るポーラ美術館から、クロード・モネやパブロ・ピカソ、フィンセント・ファン・ゴッホ、オーギュスト・ルノワール、ポール・セザンヌなどフランスで活動した作家28名による絵画と化粧道具コレクションを紹介する展覧会だ。
本展では、印象派からエコール・ド・パリ時代の絵画や、アール・ヌーヴォーとアール・デコの工芸品など、約90点の作品が集結。作品の織り成す洗練された都会的な雰囲気や、美しく表現された景色からは、フランスの上質な生活や、眺めの良い風景を感じられる。
「ベル・エポック」と呼ばれる19世紀末から20世紀初頭は女性のファッションが劇的に変化した時代。ウエストの細さを強調するコルセットを着用したスタイルから、20世紀以降はレジャーの普及に伴いより動きやすくシンプルなものへと変化を遂げた。ピエール・オーギュスト・ルノワールの《髪かざり》やアンリ・マティスの《室内:二人の音楽家》といった作品には、その時代の最新のファッションを身に着けたパリジェンヌたちが近代性の象徴として描かれている。
また、ラウル・デュフィの《パリ》やモーリス・ユトリロの《シャップ通り》といった作品は、19世紀から20世紀にかけて、巨大な近代都市へと変化していくパリの風景がテーマに。産業革命や都市整備を経て、エッフェル塔やプティ・パレ、グラン・パレ等の記念碑的な建造物が次々に建てられたパリ。当時の画家たちは、変化していく街の様子を好んで題材に取り上げた。
近代化が進んだ時期には、産業革命による鉄道の発達に伴って、人びとのレジャーとして“旅”が広く定着。他方で、画家たちは理想の風景を追い求めてパリ郊外や南仏等に移住した。クロード・モネの《散歩》や、ポール・ゴーガンの《白いテーブルクロス》といった作品からは、旅先や移住先の風景のみならず、そこで過ごす人びとの様子も見て取ることができる。
企画展「チューリップテレビ開局30周年記念 ポーラ美術館コレクション展─印象派からエコール・ド・パリ─」
会期:2021年4月24日(土)〜6月27日(日)
会場:富山県美術館 2階展示室2・3・4
住所:富山県富山市木場町3-20
TEL:076-431-2711
休館日:水曜日、5月6日(木)
※4月29日(木・祝)〜5月5日(水・祝)のあいだは無休
開館時間:9:30〜18:00(観覧受付は17:30まで)
観覧料:前売一般 1,200円、当日一般 1,400円(1,200円)、大学生 1,000円(800円)、高校生以下 無料
※( )内は20名以上の団体料金
※一般前売券は、2月27日(土)から4月23日(金)まで、富山県美術館、富山県水墨美術館、アーツナビ、セブンチケット、 ローソンチケット(Lコード 54838)、チケットぴあ(Pコード 685-495)、富山大和、BOOKSなかだ、文苑堂書店、明文堂書店にて販売
※前売券の問い合わせは、チューリップテレビ 事業部まで(TEL:076-444-8888 / 平日 10:00〜17:00)
■巡回情報
・大阪展「ポーラ美術館コレクション展 モネ、ルノワールからピカソ、シャガールまで」
会期:2021年7月9日(金)~9月5日(日)
会場:あべのハルカス美術館
住所:大阪府大阪市阿倍野区阿倍野筋1-1-43 あべのハルカス16階
開館時間:火~金 10:00~20:00 / 月土日祝 10:00~18:00(入館は閉館30分前まで)
休館日:2021年7月12日(月)・26日(月)、8月2日(月)
・東京展「ポーラ美術館コレクション展 甘美なるフランス」
会期:2021年9月18日(土)~11月23日(火・祝)
会場:Bunkamura ザ・ミュージアム
住所:東京都渋谷区道玄坂2-24-1 渋谷・東急百貨店本店横
開館時間:10:00~18:00 / 金土 10:00〜21:00(入館は閉館30分前まで)
※金・土の夜間開館は予定のため、変更になる可能性あり
※休館日未定