展覧会「西洋絵画400年の旅─珠玉の東京富士美術館コレクション─」が、2020年7月22日(水)から9月6日(日)まで大分県立美術館にて開催される。
東京富士美術館は、日本画、彫刻、工芸の他、16世紀のイタリア・ルネサンスから20世紀の近現代美術まで、およそ400年にわたる西洋絵画史を一望できる作品を所蔵する。「西洋絵画400年の旅─珠玉の東京富士美術館コレクション─」は、その中からモネやゴッホ、ルノワールといった画家の作品約80点の珠玉の作品群を紹介する展覧会だ。
2部構成の展示の第1部では、近代以前の絵画を、“ジャンル”や“ランク”に着目して紹介。ジャック=ルイ・ダヴィッド(工房)のナポレオン像を描いた作品など、神話や歴史を主題とした作品を展示する。また、ヴァン・ダイクの《ベッドフォード伯爵夫人 アン・カーの肖像》など、王侯貴族をモデルにした肖像画の数々も目にすることができる。
一方、宗教画や歴史画に比べて低いランクとされた風俗画や風景画、静物画も取り上げる。元々人やモノの背景としての風景描写が主題へと発展した風景画からは、ヴェネツィアの都市を描いたカナレットの《ヴェネツィア、サン・マルコ広場》などを紹介する。
続く第2部では、アカデミックな美術における既成の価値観や技法から離れ、新たな表現を開拓していった近現代絵画に注目。
ターナーの海景画や、ルノワールの女性像など、風景のダイナミズムや光を捉え、現実の人物の息吹に迫った作品を展示する。一方で、マグリットの作品などシュールレアリスム絵画からは、現実を超えた世界へと向かった画家の挑戦が見られるだろう。
さらに、セザンヌの《オーヴェールの曲がり道》や、蓮の花と水面の表情を巧みにうつしとったモネの《睡蓮》など巨匠たちの作品を通して、近代以降の画家たちの意識の変化をたどる。
展覧会「西洋絵画400年の旅─珠玉の東京富士美術館コレクション─」
会期:2020年7月22日(水)~9月6日(日)
会場:大分県立美術館 1F 展示室A
住所:大分県大分市寿町2-1
TEL:097-533-4500
開館時間:10:00〜19:00(金・土曜日は20:00まで) ※入場は閉館の30分前まで
観覧料:一般 1,400(1,200)円、大学・高校生 1,000(800)円、中学・小学生 500(300)円
※( )内は前売および20名以上の団体料金
※ 大分県芸術文化友の会 びびKOTOBUKI 無料(同伴者1名半額/2回まで)、TAKASAGO 無料(2回まで)、UME 団体料金
※障がい者手帳などの提示者とその付添者1名は無料
※会期中に限り、本展の半券提示でコレクション展を無料で観覧可