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パリファッションウィークで発表されたロシャス(ROCHAS)の2013年春夏コレクションは、フレッシュで華やか、そしてロマンティックなムードに包まれた。
スクエアシルエットのシャツやクロップ丈のジャケットは、タフタやサテンなどを贅沢に使用し、上質な仕立てでフレンチメゾンのエスプリを表現した。プリントのモチーフは大輪の菊の花。白で純真な表情、ラベンダーで繊細さを、そしてチェリーレッドに色づくと魅惑の色香を漂わせている。
コケティッシュなスリップドレスに代表される、ランジェリーの要素もデザインのポイント。水着のトップスはコルセット風ビスチェで、カーディガンの下にもセクシーなトップスを合わせている。スカートはフルフレアのシルエットが新鮮な印象。シャープなプリーツスカートは、ロング丈と上品な透け感によって優雅なイブニングスタイルになった。そして、シャツドレスやビスチェドレスには、ブランドの創立者であるマルセル・ロシャスのクチュールエレガンスが見事に受け継がれている。
マルコ・ザニーニ(Marco Zanini)が生み出した新しいプロポーションに欠かせないのは、シンプルでクリーンなショートブーツ。今年らしい、絶妙なバランスでコレクションをまとめ上げた。
