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映画『カツベン！』が2019年12月13日(金)に全国で公開される。監督は周防正行、主演は成田凌。
周防正行監督による、『舞妓はレディ』以来4年ぶりとなるオリジナル映画『カツベン！』。物語は、今からおよそ100年前、映画＝活動写真がまだサイレントでモノクロだった時代を描く。そのため、観客たちを映画の世界へと導く役割を担っていたのが、“活動弁士”、通称“活弁(カツベン)”。彼らは、楽士の奏でる音楽とともに独自の“しゃべり”で物語を進行し、日本の映画界を盛り上げていた。
主人公は、そんな“活弁(カツベン)”を夢見る青年。とある小さな町の映画館に流れついたことからすべての物語が始まる。映画館を舞台に、再会を果たした初恋相手、大金を狙う泥棒、ニセ活動弁士を追う警察までもを巻き込み、やがて事態は誰もが予想もしなかった展開へ……。
日本映画の始まりを題材に、アクション×恋×笑いの要素を織り交ぜたノンストップエンターテインメントが繰り広げられる。
映画『カツベン！』を手がけた周防正行監督にインタビュー。サイレント映画時代を描き、“カツベン”＝活動弁士に焦点を当てた本作を撮影するにあたり、サイレント映画に対する考えや、日本映画に活動弁士が与えた影響、また、映画という娯楽の魅力についても話を聞いた。
染谷俊太郎(成田凌)
子どもの頃に活動写真小屋で見た活動弁士に憧れ、“活弁”を目指す『カツベン！』の主人公・染谷俊太郎。小さな町の映画館「靑木館」に流れつくものの、雑用ばかり任される。しかも映画館は人気が無く、しかも在籍している人々は曲者だらけ。演じる成田凌は、雑誌『メンズノンノ』専属モデルとして活躍し、映画『劇場版 コード・ブルー -ドクターヘリ緊急救命-』にも出演している、若手俳優。『カツベン！』で映画初主演を果たす。
栗原梅子(黒島結菜)
栗原梅子は女優を夢見る、俊太郎の初恋相手。俊太郎とは幼馴染で、物語のヒロインでもある。演じる黒島結菜は、映画『サクラダリセット』などにも出演している若手女優。
山岡秋聲(永瀬正敏)：大酒飲みの酔っ払い活動弁士。俊太郎にとって憧れの存在。
茂木貴之(高良健吾)：スター気取りの活動弁士。傲慢。
館主・靑木(竹中直人)：主人公の俊太郎(成田凌)が働く町の小さな映画館館主。ライバルのタチバナ館に客も人材をも取られてしまう。人使いが荒い。
靑木の妻(渡辺えり)：館主・青木の妻で気が強い。
タチバナ館の社長(小日向文)：タチバナ館は、靑木館のライバルでもいえる人気の映画館。靑木館より人材も引き抜く。
泥棒(音尾琢真)：大金を追う泥棒。主人公・俊太郎の前に突如現る。
刑事(竹野内豊)：ニセ活動弁士を追う熱血刑事。
二川文太郎(池松壮亮)：映画黎明期を支えた実在の映画監督で脚本家。『雄呂血』が代表作。
映写技師(成河)：靑木館の映写技師。職人気質で気難しい。
梅子の母(酒井美紀)：女優を夢見る梅子の母親。
牧野省三(山本耕史)：日本映画の礎を築いた“映画の父”として知られる。時代劇を多く制作した。
当時の映画界をリアルに映し出した『カツベン！』は、当時主流だった“無声映画”を忠実に再現したこだわりのシーンもみどころのひとつ。
例えば、パリの社交界を舞台に、“椿姫”と呼ばれる高級娼婦と純情な青年の悲しくも美しい愛の物語を描いた名作『椿姫』は、草刈民代×城田優のタッグで実現。作品の象徴となる情熱的なキスシーンを、当時の映像をもとに忠実に再現している。
