ジョン ローレンス サリバン(JOHN LAWRENCE SULLIVAN)が2016-17年秋冬ウィメンズコレクションを発表した。
構築的なスタイルは今季の特徴のひとつ。丸いフォルムとスクエアシルエットを織り交ぜながら、女性らしいラインを立体的に表現。ブルゾンは背中にタックを施してサイドから見ると放物線を描くように、コートはビックシルエットに仕立てて馴染むような落ち感を楽しませてくれる。ボトムスには、太いパンツに合わせて思いっきりマニッシュに、あるいはレザーのタイトスカートを合わせてアイコニックにスタイリングしている。
大胆なカッティングやスリットは、アーキテクチャなフォルムを生むきっかけとなった。その中に潜ませたのは、アコーディオンプリーツのスカート。直線的にカッティングした柔らかなウールの素材に相反する人工的なポリエステルのプリーツは、まるで形状記憶のようにパリッとハリ感がある。人工的な物とナチュラルなテクスチャーをミックスして、異空間を創り上げている。
スポーツテイストのリラックスウェアには赤やグリーンのカラーパレットを用いた。大胆にラインを引いたワイドパンツや、胸元に切り替えを施したジャージは、ジャケットとあわせて新感覚のワードローブとして提案。また、ミニマルなセットアップには多彩な仕掛けが施されている。袖はアームホールの上部分にジッパーを施して取り外し可能にし、下部分はオープンのまま。さらにパフスリーブのように肩を少し浮かせている。パンツのウエスト部分は断切りにして無骨な印象に。目を凝らせば凝らすほどエッジの効いたディテールが散見される。
縦のラインはどのアイテムにも共通。その中で時に緩やかに、時に鋭利に美しいシェイプを効かせ、女性の優雅さや芯の強さを具現化しているようだ。