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「無地の美」がつくり出す深い表情をまとう - まとふ(matohu)、2011-2012年秋冬コレクション

まとふ(matohu)

撮り下ろしの「映像作品」によるコレクションビジュアルをホームページ上で発表していたまとふ(matohu)。 「日本の眼」をテーマに掲げて3シーズン目となる、2011-12年秋冬コレクションのコンセプトは「無地の美」。日本人は「無地」の中に美を見いだし、愛でてきた。自然に生まれた色ムラやテクスチャー、手触り、使い込まれて出た深い味わいを含め、一見模様のないものの中に「景色」を読み込み、その美を探りあててきた。それは「無限の存在」を内に含んだ「無地」。 

今季は、普段目に触れているが、「無地の美」として捉えられていない日常の風景を切り取り、その色や質感を素材に落とし込んでいる。たとえば苔むしたブロック塀や、ごつごつした樹皮、枯れた芝生や使い込まれた机の天板など、見過ごしがちな多くのイメージを「無地の美」として捉え直した。 

matohu 2011AW  matohu 2011AW

コレクションのポイントは、中性的でシンプルなシルエットと余分な装飾を排したスタイル。とはいえ、近くでみると複雑なテクスチャーと繊細な色合いで、いわゆる「地味」には傾かない。色は黒やグレーや灰白、苔色、紺を基調に、黄色や紫、青などを組み合わせる。色や濃淡の重なりが作り出す、独特の世界観が深い印象を残す。

「無地の美」は確かに単独でも美しいが、それだけで完結するものではない。宮原夢画氏による映像と写真では、土壁を思わせる背景に、無地の美をまとった女性がしなやかに立ち、その人本来の美しさを際立たせる。光の明滅は和紙を通した光のように柔らかく、陰影の効果がテキスタイルの表情を絶え間なく変えていく。それはまるで、無地の花瓶が持つ「無限の表情を持つ無地」が、生けられた草花の瑞々しい美しさを際立たせるように。

まとふ(matohu) まとふ(matohu)

また、2011年7月23日には、香川県丸亀市にある丸亀市猪熊弦一郎現代美術館(MIMOCA)、「杉本博司 アートの起源|歴史」の展覧会場にて、まとふのミニ ファッションショーが開催された。2011年秋冬とこれまでのアーカイブコレクションより「長着」12着のコレクションが披露された。

Photos(27枚)

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