園子温監督映画『ラブ&ピース』が、TOHOシネマズ新宿ほか全国の劇場で公開中だ。
平凡なサラリーマン・鈴木良一は、ロックミュージシャンの夢をあきらめ、うだつの上がらない日々を過ごしていた。まともに話すことすらできない寺島裕子への恋心を募らせる日々…。そんなある日、デパートの屋上で出会った一匹の亀が、彼の運命をドラマティックに変化させていく。
東京オリンピックを控えた、2015年夏の東京が、巨大化した“LOVE”=愛の怪獣が出現するという超展開へ。激しくて、切なくて、デカい(?)愛にあふれた極上のエンタテイメント作品に仕上がっている。
主人公の鈴木良一に、『地獄でなぜ悪い』で注目を集めた長谷川博己、ヒロインの寺島裕子に、園監督が手掛けたドラマ『時効警察』の麻生久美子。また西田敏行が謎の老人役に、星野源や中川翔子らが声優として参加している。
とにかくパワフルな映画です。でも、観るのにかまえる必要はなく、気軽に観れる作品です。単純に、ただ楽しんでもらえる映画でもあると思います。
地味な人だなと思いましたね。地味なんですけど、印象に残るというか…。個性的なんだろうなという感じがしました。
相手役の良一も変わっていたので、どことなく雰囲気が似てたらいいかなとも思いました。似たものを感じて、安心するというか、そういうことがないと、この人(寺島裕子)を好きにならないんじゃないかなと、私は解釈していたので。
私っぽくなっちゃいけない、私というイメージから離したいという気持ちがあったので、少し気持ち悪いほどに、相手をじっと見つめたてみたり、早口で話してみたりしました。人にどう見られているかという意識の面では、姿勢もですね。相手とあまり呼吸をあわせないということを意識しました。
衣裳合わせのとき、園監督から「とにかく色気ゼロで、麻生久美子ってわからない感じに、ダサく。」と言われました。とにかくダサいコーディネートを…という話の流れで、スタイリストさんは、巣鴨にも行ったそうです。
でも、いざ着てみると、割と似合うというのでしょうか。すごくダサいものを作ろうとしていたのに、ちょっとかっこよく見えてきて。ちょっとオシャレな人を作ろうとする方が、ださくみえたりするのかもしれないなと、そのとき思いました。最終的には、ロックTシャツを着る人に収まりましたけれど。
私自身、「地味」というイメージは持ちつつも、やはり外見から作ってもらったところはあります。白髪がたくさんある髪の毛や太目に書いた眉毛。それに、クマはあったほうがいいなと思いました。
そうですね。でも、メイクさんも同じ考えだったと思います。
ファンデーションは、塗ったかどうか覚えてないくらいで、色付きの下地くらいだったかもしれません。メイクさんと相談しながら、カバーもせず、キレイに見せないで、わたしの肌のだめな部分をぜんぶ出していこうと思いました。